時を繋ぐ糸
私が持っているこの本は
ドイツの哲学者 ショーペンハウアーに
つながっている
本は時を旅する舟
時空を超えて
知の巨人たちに会いに行ける
#ショーペンハウアー
#難しい
#何言ってるのかわからん
心の深呼吸
睡眠が足りないときに現れる
脱衣所の幽霊たち
わたしの危険察知センサーは壊れている
こわい こわい こわい こわい
たすけて たすけて たすけて たすけて
落ち着いて
息を整えて
あなたの心と体は「いま」ここにある
どこにも行かないで
これ以上は地獄の淵を超えてしまう
落ち葉の道
あんな何もないところで
よく遊べたものだ
こどもみこしをひいて
毎年のぼった秋の山
山の空き地の小さな公園
防火用の池
外から丸見えの公衆トイレ
小さな神社
森の中
そこかしこに落ちている落ち葉
こどもたちは喜び 勢いよく蹴り上げ
踏みしだく 寝ころぶ
君が隠した鍵
君はいつもそうだ
見つめ合うとすぐに目を逸らしてしまう
僕には君の瞳の奥の
心の錠前が見えているよ
あけさせてくれないか
それとも誰かに心を開くのが怖い?
誰だってそうさ
でも大丈夫
どんな姿の君でも
僕が全部抱きしめてあげる
声が震えているね
指でなぞれば ほら
でも どうか怖がらないで
さぁおいで
僕の瞳をみて
手放した時間
あなたが初めて買ってくれた
ベネチアングラスの青いペンダント
どこに行く時も身につけていた
けれどもう
このペンダントは
私の首には重すぎて
紅の記憶
あかい橋
あかい柱
あかい門
あかい額
長崎新地中華街
夢の断片
明るい庭
真昼のまどろみ
目を覚ますと
老婆のわたし
目の前には
かつての彼
その姿は昔のままで
「久しぶりだな」
「久しぶりね。何十年ぶりかしら」
「さあな、わからん」
「わたしはもうおばあちゃんなのに、
あなたはいつまでも若くて素敵ね」
「お前だって昔のままだよ」
「迎えにきたの?」
「そうさ」
「これからはずっと一緒?」
「そうさ、みんな待ってる。早くおいで」
差し出された大きな手
しわくちゃなわたしの手で握る
彼は強く握り返してくれた
そこで目が覚めた