空に溶ける



春

朝5時の海水浴場

優しい波音

夏とは違う　冷たい砂浜

横たわり空を見た

パステルの水色

わずかなオレンジ

あの空の一部になりたくて

必死に五感を研ぎ澄ました

でも　どうして

お尻に接する砂の冷たいことか

どうしても…



おかしいな…

チートデイが週に2日になるんだが…

まって



いつも　自分の心をどうしたいのか　わからない

何もかも分からなくなって　どうでもよくなって

その場でうずくまることしかできない

まって

誰もわたしを置いていかないで

誰かわたしの手を引いて

まだ知らない世界



この世界は

自分が見ている世界が全て


そして　この世界は

それぞれの人たちが見ている世界が

平行に　時に乱立して　できている

手放す勇気



もういい歳なのに

今でもたまに親が怖い


怒られていないのに

何をされる訳でもないのに


本当に必要な時に

欲しい言葉をくれなかっただけで


わたしがとてつもなくワガママな娘だから

親はわたしを心底嫌いなのではないか

心の中では見捨てているのではないか

深く絶望しているのではないか

わたしが悪いから

わたしが悪いから



本当にもう

いい歳なのに