物語の始まり




「この出会いがすべての始まりだった

この後　まさか自分が

とんでもない事件に巻き込まれることになるとは

その時の私は知る由もなかった」



何か新しいことを始める時

脳内に

少年マンガの第一話の主人公の

モノローグのような言葉が

聞こえてくる

静かな情熱



生きるためには

自分の心は自由であるべきだ

しかし

社会という集団に縛られている私たちは

自分のことだけ考えて生きてはいけない

いや実際は

そうすることもできるけど

目障りだと誰かに判断された場合

そのお節介な誰かが

自分を修正しにくることがある


自分の心の自由と

他人の評価と

大勢に妥協する自分とのせめぎ合いのなかで

私たちは

心で刃を研ぎ続けている

遠くの声




今夜もどこからか

ヨーデルのような女性のあくびが

聞こえてくる

春恋



春は恋の季節と言ったのは

一体誰なんでしょうね

そんなこと言った奴を

ぶん殴らせてほしい




アラサーシングルぼっち女の所感

未来図




6歳のとき

わたしはどんな素敵な女性になれるだろうか

と思ったものだ


14歳のとき

わたしはちゃんと大人になれるだろうか

と思ったものだ


20歳のとき

わたしは誰と結婚できるだろうか

と思ったものだ


そして今

いい意味でも　わるい意味でも

意外と何も起きないもんだ

と思ったものだ