玉蜜

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11/3/2024, 3:26:39 AM

眠りにつく前に



毎晩 ベッドに入る度に祈る

明日も元気に目覚められますように

明日も平和でありますように

明日も世界がありますように

11/2/2024, 9:53:47 AM

永遠に 〜n回目の別れ


子どもの頃は

学校の卒業式で

感動的な雰囲気にのまれて

「この時間が永遠に続けばいいのに」

と思ったりしたものだ

大人になれば

もう卒業式くらいでは

感動しなくなるさ

11/1/2024, 9:00:49 AM

理想郷



女性たちは

体力がある限り強制的に妊娠出産を繰り返させる

生まれた赤ん坊たちは

年齢ごとに隔離して集団で育てる

成長した子どもたちのうち

男性は「理想郷」の数ある仕事のどれかに従事する

年老いたら男も女も使い物にならないので

いつか薬を飲んで 安らかな眠りにつく

二度と起きないその体は

細かく刻まれ

「理想郷」の住人たちの食糧になる

そんな国を統治する権力者たちは

みんなロボット

不死なので未来永劫同じ政策を続けられる

何一つ無駄のない

これぞ「理想郷」






(参考 東直子 著「甘い水」)

10/31/2024, 3:48:25 AM

懐かしく思うこと



この時期 田舎に帰ると

どこかからほのかに煙のにおいが漂ってくる

おそらく 農家が野焼きをしているのだろう

子どもの頃からそうだった

通学路

夕方の公園

夜の家路

いつも煙たかった

香ばしくて 遠くて 寂しい

あのにおいが大好きだ

田舎あるある

10/30/2024, 9:06:41 AM

もう一つの物語



今日はあなたが生まれた日

そして

「お母さん」が生まれた日

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