“『いつか』時代を創る者が現れる。私たちの時代の遥か遠くの未来で”
その『いつか』は此処にあったんだね
───ならば、私たちは君たちの時代を創る手助けをしようじゃないか。
大きく、広く、素晴らしい時代を作ってくれ
私たちはその為に全力で支え、私たちと君たちの時代を繋ぐ架け橋となろうではないか。
ただ強くなるため、いや早くなるために走る。
銀杏並木を、イチョウが、紅葉が、葉が歩道に落ちた、落ち葉の絨毯を。
その絨毯を辿るように、何か別のものを…あるいは憧れの存在を追いかけるように夢中で走る。
この道の先にあるゴール、そして伝説を越えたその先目指すようにーー。
淡々とトレーニングをこなした
ただ無心で、必死で知識を蓄えた
好敵手のライバルの、敵の弱点、得意、走法、特徴全て
けどどれだけトレーニングをこなしても、どれだけ知識を頭に詰め込んでも、あの子には勝てない。
何が違う?何が劣っている?
私は、これまでの時間を捨ててでも全てレースのために、走るために費やしてきたのに。
でも、私は気づいた。あの子は、ただ懸命に、健気に楽しそうに走っていた。ただそれだけだった。
けれど私には無くてあの子には確かにそれがあった。
あの時のワタシは小さくて弱かった。
けど、今は違う。たくさんトレーニングをして、たくさん、全部全力で挑んできた。
もう一度、あの日の、あの日と同じ夢の舞台へ───。
見てて。必ず勝ってくるからーー!
夢を見た。何処にでも存在するような、ちっぽけでくだらない夢。
ーーただ誰かと普通に、平和に暮らしてその日にあったことをくだらないと笑いながら話す。
たったそれだけ
そんなくだらなくてちっぽけな事が、私の憧れているものなのかもしれない。
そんな“あってほしかった”夢の破片を話すくらいはいいだろう?
今の私に出来ない事だ。ないものねだりくらい許してほしいくらいだ