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1/30/2025, 1:00:53 PM







「なんにも知らない、きみのこと。だから教えてよ」

そういって寂しそうに笑う。
そのタイミングで…
舞い降りる雪が螺旋を描くように
コートの裾を舞いあげる

なんてことはない日常のワンシーンを。





「まだしらない君」

1/24/2025, 5:53:10 PM


心が揺らいでいる時
自然と溢れ出てしまう
言葉の暴風雨たちを
微かに微笑んで
あなたは耳を傾けてくれた
心の奥底で
ひたすら苦悩し
藻掻き続けているのを
想像することさえ出来ず
ひたすら甘えてばかりだった

季節は巡り
時々あの時のことを
思い出すのだ
頼られることもなく
1人で抱え悩み決断し
わたしのもとを去った
あのときのことを

今なら思う
今なら…きっと
ただ寄り添うこと
見守ることも
出来た筈だと…

これからも1人で大丈夫だから…と
あの時、呟いたあの言葉も
今なら理解できる
きっとそれは…やさしい嘘だった。


「やさしい嘘」