お母さんは、私に暴力して八つ当たりしたらまた出かける

お金は置いて行ってくれるから、まぁ、いいのか

でも、やっぱりどれだけ生活が良くても、ご飯が食べれても、

愛が足りないと物凄い寂しさが心に生まれる

あぁ、早く友達に会いに学校行きたいなぁ

冬は一緒に雪で遊ぼう

お母さんが作ったマフラーをつけて

お父さんがくれた手袋をつけて

お兄ちゃんと妹と一緒に遊ぼう

今年は森の方も行ってみよう

本当は行っちゃダメだけど、今日だけ

ほら、あっちなんか凄く綺麗だよ！

キラキラ光ってる！

あれ？なんか、


崖の先にあった、アレは

とりとめもない話をよく君とする

どういう経緯でその話に至ったのかお互い分からない事が多い

でも私たちはそんな関係が気に入っている

ねぇ、

いつまでも寝てないで早く起きて

こんな冷え切っちゃって、ちゃんと布団かけないから

氷みたいだよ…ねぇ

かぜのときにたべた、あのごはんがわすれられない


ごはんにおゆをかけて、ぐちゃぐちゃにしてみただけみたいなものなのに、ほんのり、味がしてすごくおいしかった


一緒に出してくれた、リンゴも


特別感が凄くて、私は好きだった


それを作ってくれたのは、お母さんって教えられてたけど私は知ってる


あれはお父さんが作ってくれたんだって


私が居ない時に、たまに来てた男の人が作ってくれたんだもんね

ねぇ、お母さん

私、あのたまに来ていた男の子供だって、中学生の時に、知っちゃったんだ

家に住んでいたあの男と私は血が繋がっていないんでしょ

知ってるよ

風邪引いて、寝ていた時に聞いちゃったもん

あの子は特定の日にしか来てくれない

それはきっと、あの子が雪女だからだ

冬もやはり日差しはきついらしい

だから、私は雪を待つんだ

嫌いだったはずの雪を待つんだ