神様へ
嬉しいとき 楽しいとき
悲しいとき へこんだとき
奈落の底に落ちたとき
共にいてくれてありがとう
あなたがそばにいる
だから
どんなとき どんなところでも
「大丈夫だ!」
と一歩を踏み出すことが出来る
目には見えなくても
心強い
これから先 ずっとずっと いつまでも
離れずにいてください
心からのお願い
そして 一緒に楽しみながら
一緒にキラキラ輝いていこう
みちより
#16『神様へ』
窓から見えるベランダに
そよそよ風になびく
小さなピンクのシャツ
大きな青いズボン
たくさんの白いタオル
快晴のキャンバスに
色とりどりの絵
日曜日の空は
とても賑やか
#15『快晴』
モヤモヤしたこと
哀しいこと
残念なこと
じわじわ増え続ける怒り
全部投げてしまおう
むんずと手でつかみ
えい や と指先から放す
放たれたものは
遥かかなた遠くの空へ
どんどん飛んで
米粒みたいになって
胡麻のようになって
視界から消えてしまったら
不思議
からっぽになった
がらんどうな空間には
何が入ってくるのかな
わくわくするなぁ
#14『遠くの空へ』
何を見ても 何を聞いても
何を嗅いでも 何を触っても
なにも感じることがない
なにも表すことがない
ずっとそんな時間を過ごしてきた
どうにかしなきゃ
変わらなきゃ
もがけばもがくほど
どんどん沈んでいく
でもある時
自分の中に巣くっているものを一つ捨てた
そうすると 少し ほんの少しだけど
なにかを感じることが出来るようになった
まだ大きく表すまでには至らない
だけど 思い込みから抜け出せた
言葉にできない
ではなく言葉にしていなかっただけ
生きているのだから
恐れることなく外に向かっていこう
#13『言葉にできない』
四月も中旬に入り
日射しは暖かくなってきたけれど
風は冷たく残雪も見え
土は濡れている
もちろん 花などはまだ先の話で
メディアから届けられる桜の便りを
島国日本と言えど
ところ変わればこんなにも景色が違うのかと
毎年のことながら感心するばかり
そんな中 葉一枚すらつけていない木のてっぺんに
小さな小さな芽
ゆっくり亀のスピードで
しかし着実に春へと歩んでいる
春爛漫までの道のりを
足踏みしつつも楽しみながら
我も共に進む
#12『春爛漫』