君と出逢ってどれくらい？
　もうそんなに経ったの？
　時の流れに驚いてばかりだ。
　でもそれだけ長い付き合いだとわかるのは嬉しい。
　年単位で続く関係、今度は十年単位で続くといいね。

　耳を澄まして聞こえてくる虫の音は趣深い。
　問題は放っておいても耳をつんざく虫の音だ。
　ジーと機械音のような途切れない音を出す虫が一等苦手だ。苦手すぎて何の虫なのか知りたくもない。
　冬の間はほとんど虫もいなくて快適だった。今すぐ冬になってほしい。

　仲良くなるには、二人だけの秘密を持てばいい。
　秘密を共有すると嫌でも距離が縮まる。
　それで親友を増やした人が、誰とどの秘密があるか混乱して人間関係が瓦解するのもお約束だ。

「優しくしないで」？
　優しくなんてしていない。
　ただのワガママだ。
　あなたに苦しそうな顔をさせたくない。私のエゴなのだ。
　だからどうか受け入れて。あなたのためじゃない、私のために。

　カラフルな食卓は嬉しい。
　緑の葉物野菜に赤はトマト、黄色い玉子、煮物や火を通した肉で暗色もばっちり。青い皿に盛れば完璧。
　そんな完璧がいつも出来ればいいんだけどなぁ。青い皿だけ欠かさず使っている。