『 溢れる気持ち 』
貴方に会いたくて… どうしようもなく触れたくて…
もう私の元に戻らない事なんて分かってる 頭では分かってるの。
でも、もし叶うなら貴方ともう一度あの日に戻ってあの場所で
手を取り合って 笑い合いたい。
スマホのアルバムに鮮明に残ってる写真を1枚も消せずに
大事に保存してて それなのに手が届かないのが苦しくて
あの日の事も全て今でも昨日のように思い出せるのにどうして
今 、私は一人でベットに寝てるの。
貴方が今幸せならいいよ でも貴方の幸せな顔なんて見たくない
私が見たいのは貴方が私の隣で笑う姿だけが見たいの。
もう一度だけあの日、あの瞬間に戻れるのなら私は死んでもいい
だから… ね 。 私の処に戻ってきてよ、、
こんなに想ってるのにもう貴方の心に触れる事はできないんだね
私は今日も貴方の夢をみて 朝起きると涙が溢れてる。
『 Kiss. 』
寒さひとつも無い暖かくてもう夜なのに眩しい
セミや虫の鳴き声が家の中までよく聞こえている そんな夏の夜。
付き合ってるわけでもないでも友達でもない
熱くて危ない火遊びがしたくなる夏は私の気持ちも少し迷う
彼の家に行った その日は夜まで親も帰らない
学生だったのでいけないことをしてる気分になる。
付き合ってもない男女が手を繋いで近くのコンビニに行く
夏特有のラムネが店に並んでいて惹かれたので買ってくれた。
2人分の瓶ラムネはまるで夏を象徴するようで私はエモさを知った
家に着き、音楽をスピーカから流す
チルめの曲が夏の夜を更に盛り上げた
2人でリビングに座り瓶の蓋をラムネが零れないように押す
その夜帰りたくなくて気がついたら泊まってしまっていた
同じベットで寝る 横を振り向くと彼氏でもない友達でもない
そんな彼が隣で寝ている。私達は互いに孤独で互いに求めていた
孤独だったんだ。
善悪の区別も周りにかかる迷惑も何も分からない程に孤独だった
隣で泣いていた 彼もきっと孤独だった
そして彼は寝ている私の唇に優しくキスをした 何も感じなかった
私の心は彼を好きじゃない ただ誰かの温もりを求めただけ。
私は朝起きてすぐ彼の家を飛び出した
その日以来、彼と会うことはない
二度とあの夏は訪れない。