久しぶりに実家へ帰った。

母の手作りハンバーグ。

冷やしトマト。

ソーメンの温かい汁。

ーーおかあさん、ありがとう

言おうとして、止めた。

言葉はいらない、ただ､､、

ーーおいしい！

母は黙って笑った。

あぁ　夕べから怠くて　身体が重い､､､

お腹空いたけど

冷蔵庫には飲み物ぐらいしかない。

熱　何度ぐらいなあるんだろう。

ーーピンポーン

突然の君の訪問､､､

ーー君は救世主！

一瞬　あなたの姿を見た気がした。

傘をさした　隣に　髪の長い女の人､､､

振り返り　追った。

夕刻の雨の通り　滲むネオンの色とりどり。

あなたの傘は

都会の人混みに　まぎれ　消えていた。

ーーあぁ　見間違いでありますように

つぶやき　雨に佇む､､､

心の中のページには

過ぎて来た　幼きころの日々が

セピア色で　描かれている。

過ぎた日々は　なぜ　こんなに美しい､､､

どんな　色で　描かれるのかしら？

あなたと　私の日記帳､､､

ーー今　東を向いて

私は西を向く。

夕陽が　オレンジ色に

窓いっぱいに広がっている。

500キロ離れてても

あなたと私　今

向かい合わせ､､､