きっと明日も


なにも変わらずに
同じように笑って泣いて
同じように歩いてとまって
同じように夜を迎える
ただそれだけでも
有難いって思えるんだ

静寂に包まれた部屋


白い部屋 色のない僕
動いたら壊れそうな空気
こんなに静かなのは
あなたがいないから
僕はこのまま 灰になる

別れ際に


｢じゃあ、またね｣
日付けのない約束をする
その日が来ないこと
お互い知っているのに

通り雨


急ぎ足の人の波間
雨に濡れながら歩く
今はまだ濡れた頬が
誰にもわからぬように
通り雨に隠れて

秋🍁


雲ひとつなく澄みわたる空
半袖が少し肌寒い
もうすぐ山も色づく
あたたかいココアと
お気に入りの本と
ほおづえをつく微笑み