命が燃え尽きるまで


静かに冷たい炎でも
そのときがくるまでは
平穏に健やかに在りたい
できれば笑顔で
できれば君とずっと

夜明け前


眠れずにむかえた夜明け
天井に向けて腕を伸ばす
ああ…そうか…
呼吸している…
安心していいのかな
微睡みながら独り言ちる
胸の傷は癒えないけれど
少しだけ眠りに落ちる

本気の恋


幼い僕には何もかもがはじめてで
これが本当にそうなのかさえ
わからないでいたんだ
いつかあなたに思慕いは届くと
淡くときめいて きらめく時間に
無我夢中だった あの頃

カレンダー


こどものころ習った
洗濯の歌を思い出す

月曜は洗濯
火曜はすすぎ
水曜は脱水
木曜は物干し
金曜は取り入れ
土曜はアイロン
日曜はおでかけ

のんびりすぎるよね
手遊びのお歌でした

喪失感


まだ本当にそうなのか
感覚がないんだ
夢の中の出来事のようで
よくわからないんだ

君のいない世界

その安らかな顔は
もう二度と微笑まない
ただわかるのは
もうその声も聞こえない
僕は涙もでなくて
ただただ秒針の音が
部屋中に響いているんだ