君の目を見つめると
「人の話しは目を見て聴きなさい」と誰かが言っていたっけ。
だから私は学生時代、先生の目を見て授業を受けていた。
たまに先生と目が合う。
少しドキリとするが、嫌いではなかった。
いつからか、先生と目が合うのが楽しみになった。
授業も頭によく入るようになったし、先生からの評価もよくなったような気がする。
ある時「いつでも見つめてくれていて、その瞳に支えられて授業をすることができた」と言われた。
こんな形で人を支えることができるということを知った。
確かに、自分の話しを目を見て聞いてくれたら安心する。
目の力は凄いとその時思った。
星空の下で
星空の下で昔を思い出す。
楽しかったあの日々を。
星空の下で言葉を思い出す。
私を勇気づけてくれた沢山の言葉を。
星空の下で誓う。
強く、優しい人になることを。
それでいい
大人なんだから出来て当たり前
何それ
大人なんだから嫌いな食べ物があるのは恥ずかしい
何それ
大人なんだからしっかりしろ
何それ
私は「大人なんだから」という言葉が嫌いだ。
大人だからって何でもできるわけじゃない
悩みがないわけじゃない
むしろ大人になってからのほうが悩みはある
大人だって嫌いな食べ物はあるし、嫌なものは嫌なのだ。
泣きたい時だってある
悩んで立ち止まる時だってある
でも、それでいい
泣きたい時は思いっきり泣けばいいし、泣いてスッキリして、また頑張ろうと思えたらそれでいい。
「大人なんだから」って決めつけるの辞めようよ。
1つだけ
1つだけ願いを叶えてもらえるなら魔法使いになりたい。
君は馬鹿らしいと笑うだろうか
魔法が使えたらどんなにいいだろう
ほうきに乗って空も飛べるし、散らかっている部屋だって呪文ひとつで元通り。
時を戻すことだって出来るし、行きたい所へだってすぐに行ける。
そんな世界に私は憧れている。
1度でもいいから魔法を使ってみたい
チンカラホイ!ってね!
大切なもの
中学生の時は成績が悪かった。
授業も分かりにくくて、何を言っているのかさっぱり分からない。
先生からは「もっと勉強しろ」「もっと頑張れ」
「このままだと大学なんて行けないぞ」と否定的な言葉ばかりかけられていた。
自分なりには頑張っているつもりだった。
怠けているのではなく、勉強のやり方が分からないだけなのに....
モチベーションは下がるばかりで、自分にはいくら頑張ってもできないのだと思っていた。
自分の学力でも行けると言われた高校を受験し、入学。
高校でも成績は悪いのだろう、どうせまた否定的な言葉ばかりかけられるのだろうと思っていた。
入学して初めての授業を受けて驚いた。
授業の内容がスルスルと頭に入っていった。
こんなに分かりやすい授業は初めてだった。
「これならいけるかもしれない」と希望の光が見えた気がした。
初めての試験で学年10位以内にランクイン。
気付けば常に上位を争う位置にいた。
先生方からも「頑張ってるね」「このまま頑張って行こうね」などと温かい言葉を沢山かけてもらった。
点数が悪い教科にたいしても「全然大丈夫だよ!これから頑張っていこう」とモチベーションが下がらないようにしてくれた。
3年間の中で先生方に否定的な言葉は1度も言われなかった。
いつでも「大丈夫!できるよ!」と声をかけてくれた。
「もっと上を目指そう」と常に向上心を持って勉強できたのは間違いなく先生方のおかげだ。
友達も沢山できた。
他人のことを自分のことのように思いやることのできる、優しい子たちばかりだ。
沢山の素敵な出会いのおかげで、こんなにも楽しい高校生活を送ることができた。
頑張れば誰かが必ず見てくれていることを知った。
学ぶことの楽しさを知った。
この3年間は間違いなく人生の中で1番大切なものになった。
Miho