仕事に挟まれて夜
毛布の質感に一息つく

(束の間の休息)

汗で滲んだ印刷の
チープな百本取り出して
火を渡し合う真夜中を
忘れないよう火傷してみる

(力を込めて)

幸せの最中は恐ろしく
手を繋いだ温もりを離すまいと力を入れた

年を進め

手のひらに残る熱を握りしめ
一人の今日を歩く

(過ぎた日を想う)

特別でない私
かみさまの指になる

(星座)

月が大きな夜は顔が明るくて良い
拳を合わせよう
決着を

(踊りませんか？)