テーマ 衣替え
「ハクションッ」
あぁムズムズする。
「お前もう寒いのkハクションッッッ」
「お前のほうが寒さに耐えれてないじゃん」
「なっ」
「www」
他愛もない会話が続いている今日。
「ちょっくら外で服かったりするために行ってくる!」
あいつが僕らの家(シェアハウス)から出ていった。
「..!あいつ..スマホ忘れるなよ..!!」
十分後、あいつのスマホを持って僕は家を出た。
「お〜お前も出たのか〜」
「お前のスマホを渡すためにだよ!!!」
「ありがとな〜」
そう言うと僕たちは解散した。
少し歩いた時、
「「「「ガコンッ」」」」
すごく強い音がした。
「なんでッッ」
弱々しいあいつの声が聞こえた。
...ん?あいつ?
急いで音がしたところに行った。
「...どうして」
どうして、
あいつが潰れているの?
その光景はあまり直視することが難しかった。
あいつが潰れてて悲しい、悔しい、
そんな感情よりも
「僕が救えなかった」
「僕なんてそんな奴だったんだ」
「早く気づけばよかったのに」
僕を軽蔑する感情が溢れていた。
あ、雨が降ってきた。
ただの事故現場には真っ赤に染まったあいつが水に濡れて色が変わっていた。
おわり
テーマ 忘れたくても忘れられない
「「「「王様の子だ!王様の子がやってくる!」」」」
「城下町に来てくれるの?」
「ぜひ挨拶してみたいわ」
「しかしなんでわざわざ城下町に来るのでしょうね」
「「ねー」」
城下町の民衆がワイワイと話している。
「どうしたのですか?」
使用人の一人が王様の子供、僕に言う。
「..なんでもないよ」
ニコッと僕は答える。
「...そうですか、何かあったらお申し付けください。」
使用人はパタンと扉を閉めた。
「..用もなく城下町へ行ってはいけないのですか?」
王様の子、その肩書だけで人が集まってくる。
でも、その人達は
僕自身を見てくれない。
ただ、
"王様の子"という所しか見てくれない。
「どうして、どうして、どうして」
頑張っているのは、
「さすが王様の子」
違う、違う、そう言われたいわけじゃない。
「この僕を見てくれよ...」
綺麗な部屋でその声が響いた。
「..君ひとり?」
母上やお父様に隠れて外へ出た。すると少年が話しかけてきた。
「..そうだよ」
「へぇ〜じゃあ一緒に遊ぼ!」
こんな子初めて見た。いつもは、
「何してるの?」
「...王様の子がどうしてこんな城下町に?」
「少しがてら散歩に」
「王様の子は忙しそうなので僕達は去りますね」
「..!」
違う、違う、ただ僕は一緒に遊びたかっただけなのに。
「いいよ。遊ぼ」
そう言い、僕達二人はたくさん遊んだ。
「明日も遊ぼ!」
「..うん!いいよ。」
身分関係なく遊んでくれるのが嬉しかった。
あの子と遊ぶために待っていたある日、
待ち合わせ時間を過ぎてもあの子が来なかった。
「速報だ!子供が死刑だって!」
「何をしたんだ?」
「王関係のことらしい」
「やっぱり王様達こわいな」
「「ねー」」
「..!まさか」
僕は走った。その子供が死んでしまうというところで。
「..なんで」
知りたくなかったが、あの子が立っていた。
「..!あ!来てくれたの!」
元気なあの子、あの子の笑顔の裏には悲しみが入っている気がする。
「..どうして」
「僕のせいだから気にしないでね!」
何故か元気な笑顔であの子は死んだ。
「..あんな子と遊ぶからいけないんですよ」
家来や使用人から声が聞こえた。
「王様の子にはちゃんとしてもらわないと」
うざい、うざい、うざいったらありゃしない。
「もう、王様の子は嫌だ」
部屋にそんな言葉を吐き捨てて、
この国から僕は去った。
おわり
テーマ やわらかな光
「...は?」
いつもと同じように扉を開ける。
そしたら、
「あなたは誰?」
幼い幼女だった。
「..僕はねーーーー」
そして僕は説明した。
「へぇくすり?をつくってるんだねぇ」
幼女はゆっくりそう口にした。
「そうそう、危ないから一旦部屋から出よっか」
そう催促し、僕達は部屋を出た。
さてどうしようか。ここは幼女にとっては危険だ。
「ねぇ君、名前は?」
「なまえ..?なまえってなぁに?」
「名前はね、自分のために作られた大切な言葉のこと」
ちょっと違うかもしれないけど説明した。
「ん〜 あ! ひけんたいにじゅうなな って言ってた!」
最悪だ。よりにもよってあいつの実験体だなんて!。
「そっかぁ、じゃあこの人知ってる?」
そう言ってあいつの写真を見せた。
「...このひとやだ」
嫌われてやがる。こりゃまた面倒くさくなった。
「ねぇ私どうなっちゃうの?」
可愛らしく首を傾ける幼女。その少女の目には生気がなく、絶望を表しているようだった。
「わかった、けいさつの人に会いに行こう」
「..うん!」
元気に返事をする幼女。生気は戻らない。この少女、声でしか感情がわからない。
「この子、一人で家の近くに居たんですけど、自分の名前も無く、親もいないんです」
「...はい」
「ねぇねぇ、私名前はあるよ ひけんたいにじゅうなな っていうのが」
「!!!」
周りにいた警官が目を見開いて少女を見た。
「...なんか疲れたな」
あの子を警察の人に引き渡して帰っている最中。
「よぉ〜」
「..お前か、どうしたんだ?」
「まーた被検体いなくなっちゃったよ〜」
「お前の詰めが甘いんだろ」
「あ~あせっかく成功作だと思ったのに」
嫌われてたけどな。あと、お前が人間と似た少女を作っているのにびっくりしたわ。でも、顔の喜怒哀楽が無くてすぐに分かったわ。まーたレプリカだって。
「そうか、じゃあな」
そう言って僕は自分の作業部屋に戻った。
「僕も仕事やりますか」
そう言い、試験管に手を伸ばした。
おわり
テーマ 放課後
「また..」
引っ越しでかけ離れた友達を想う。勉強してるかとか、どんな部活に入っているのかなど。
「通知来た」
気になって見てみると、
「仲良い子が増えた!」
僕はその一文を見て目の前が真っ暗になった。下の方の文章を見る気にはなれなかった。僕の世界から灯火が消えた。
どうしてどうしてどうしてどうして、僕にはあの子しかいないのに、なんでなんでなんでなんで君は僕を置いていくの?。
自分でも狂っているのは分かっている、分かっているけど吐き出したいほど苦しいんだ。
「おい、大丈夫か」
はっとすると引っ越し先で仲良くなったあいつが僕に声をかけた。
「..大丈夫大丈夫〜」
「...大丈夫じゃなかったら言えよな〜」
そう言い、あいつは部活があるからと教室から去っていった。これで教室に一人、僕だけがいた。
「へんなやつ」
こんな僕に構うなんて、
「面白いやつ」
僕の裏を知っても話しかけてくるやつ。
「さて、帰りますか」
外をみたら秋に近くなっているからなのか空が暗くなっていた。時間は6時、最終下校時になっていた。
今日も僕は狂気に飲まれ、重い感情を持ったまま生きる。
また、
「今日文化祭があってね〜あの部の子めっちゃ仲良くなれた!」
積もってく。この感情が消えることはないだろう。
おわり
テーマ カーテン
※ひらがなばっかで読みにくいです。
よるにカーテンをあける。カーテンのおくにはよぞらがある!。
「きれい..」
とことばをいう。
「どうしたんだろ」
ふとよこを見るとあかいろにぬれたカーテンが見ええた!。カーテンでおくがはっきりとは見えないけど..とっくみあい?してるのかな。
でも、カーテンのちかくでやっててあぶないよ!。
「ガシャン」
とそのカーテンからおとが聞こえた!。そのときにたおれちゃったひととたってる人がいた。
「だいじょーぶかな?」
気になったけどその日はもうカーテンをねちゃった。
ー 次の日 ー
「え、近所で人が死んだ?犯人逃走中?」
「..?」
ニュース?で見た家、きのうのいえ!。
「ままぁ」
「なに?」
「はんにん?しってるかも」
「..え」
「きのうなんかとっくみあい?してるのを見たんだぁ」
「わかった、一緒におまわりさんのとこへいこっか」
「うん!」
よくわからないけどおまわりさんとあえるらしい。
たのしみだなぁ。
その次の日、
一人の子供の死体が見つかったのとと同時に、
犯人が逮捕された。
「あのガキがいけないんだ!!!」
そう叫ぶ犯人。近所の人たち、警察の人たちの大半がまだ、まだ四歳の子供の死を悔やんでた。
おわり