最後の声

聴こえてきた…
何も言えない…

ただ…立ちすくむ

涙も出ない
実感がない

でも…

いずれは…実感して
涙が溢れ出す

ありがとう

小さな愛

ほーんとうに小さな愛
でも…些細な愛は傷つかないの…

また、小さな愛をつなぐの…

誰もわたしなんか愛さないの
だから

わたしには小さな愛でいいの

空はこんなにも

蒼色

心はグレー

何もかもグレーに
見えるの

もう

華やかな色とは程遠い
世界　

色褪せて…

胸が痛いの…

子供の頃の夢

パティシエ…
お菓子の世界に憧れて…

初めて見たお菓子本に
お菓子の家。

お菓子の家に住みたいと
思っていた。

夢の世界。

甘い香りに包まれた
家なんて…夢のよう

どこにも行かないで

わたしのそばにいて…
いつもフラット行っちゃうの

もう、いやだ
どこにも行かないで欲しい

そう言えたら…
引かれそうでこわくて怖くて
言えない

何も言えないの

我慢ばかりで疲れた