桜が綺麗だった。さくら散る花びら、風に舞っていた。儚いから尊い、1年に一度の大切な季節。

涙はもう流れなくなった。体がバラバラになるぐらい泣いたあの日、あれからもう私の中では何かが止まったまま、涙は溢れなくなった。

七色に光る虹を幾度か見たことがある。お腹に子どもを宿している時、見たんだよ。だからとても運命的なものを感じたの。私の大事な子ども達の前に、綺麗な虹の橋がかかっていますように。

もう2度と、恋はしない。

心が晴れない、ずっとずっと曇ったままで。いつになったら私はこのもやもやから抜け出すことができるんだろう⋯。