君の髪に触れたい。

＂これで最後。これで最後だから＂

そう心の中で呟きながら、

君の最寄りの改札を通った。

歌にしてしまえば、

美談にしてしまえば、

どうにかなるって思ってたんだ。

別に肯定してほしかったわけじゃないんだ。

そっと抱きしめて欲しかった。

それだけで、よかった。

あんなに好きだったのに。

あの時の私と今の私、何が違うの？