ネジが外れたウサギ

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11/13/2024, 12:29:46 AM

初めてスリルを感じたのは高校生の頃だった。

当時付き合っていた同級生の彼氏の家に

お互いの親には内緒で潜り込んで

抱き合うという大人だけど子供らしい初体験だった。


お互いの親には自分たちのことを隠していた。

だから、彼の家に入るだけでも

ドキドキハラハラのミッション。


計画は無事に成功した。


かと思ったけど、

二人で家を出るとき、

パートから帰宅した彼氏のお母さんと鉢合わせた。


私は心臓が飛び出しそうなくらい驚いて

過呼吸になりそうだった。


彼は言った。

友達ではなく、彼女だと自分の母親に。


その日以来、彼のお母さんとも少しずつ仲良くなった

でも、お母さんが家にいない時を狙っては抱き合った


あの時のようなスリルはもう味わえないかもしれなけど、

とても楽しい思い出となった。


11/12/2024, 6:04:12 AM

ケガをしてぼろぼろの翼を私は持っている。

飛べない理由を自分の未熟さだと感じてるから、

成長したいと思うけど、なかなか難しい。


前に進むのが怖いと思う。

踏み出せない自分がいる。


もし翼を治せるなら、

もし今より成長できたら、

もう一度飛んでみたい。

私の知らない世界を知るために。

かつて会う約束をしたあの子と笑顔で会えるように。

11/11/2024, 6:19:50 AM

秋の夜風がふくと名の知らないあの人を思い出す

ススキの穂が揺れるさまを

「神風が吹いている」

と言ったあの方の思いにふけている閑散とした顔


「神風が吹くのは危難を防ぐためなんだ。

君も気をつけたほうがいい。

危難は出来事ではないかもしれない。

心の具合を危惧していることもある。

今の当たり前が大切な幸せだったと後悔する前に

周りの人や自分を大切にするべきだ」


あの方はきっと誰かを失くしたのかもしれない

きっとある晩にススキの穂が揺れたとき

その大切な人はあの方に何かを言ったのだろう

あの方が思いにふけるほど重みのある一言を


そしてその後あの方の前から去ってしまった

あるいは心が離れてしまった

だからこそ私に「神風」というものの大切さを教えた

11/10/2024, 5:48:48 AM

つらい時、真っ先に脳裏に浮かんだのは

楽しかった小さい頃の思い出だった。


あの頃の無垢な私は「悩み」という言葉を

知らなかった。

頭の中にモヤっとしたものがあっても

それが困ったことだとは思えなくて

なかったことにしてまた笑う。


その頃のようになんでも笑顔で片付けられたら

どんなに楽だっただろう。

でも、大人になった今ではそれは意味がない。

通り過ぎるのではなく、立ち向かわなければならない


私はつらい時こそ小さい頃の思い出の中から

父のひと言を思い出す。


「人生には必ず山がある。

その山を避けて遠回りして楽をするか、

意地でもその山を乗り越えるか。

それによって得られるものが異なる。

お前はどっちを取る?

その人のそのときの意志が人生の岐路となる。

だから答えは目の前に山が現れた時に自ずとみえる」

11/9/2024, 12:02:30 AM

一度切れてしまった恋を戻そうとするのは

ただの徒労だろう。


終わってしまった恋にすがるのは意味がない。

だけど、その恋から得た思い出は意味がある。


あの人との楽しかったことや苦しかったことは

また誰かを好きになり縁が繋がったとき

思い出という名の経験が教科書になる日が来る。


もう恋はしない。

今の私はそう思ってるけど、

きっといつかはまた誰かにときめくだろう。


意味とか関係なく、ときめいて始まる恋だから。






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