ネジが外れたウサギ

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11/2/2024, 12:56:04 AM

私の人生の分岐点となった君は

忘れられない大切な人だった。

離れた今となっては、永遠に私の心で生き続ける。


君が最後についた嘘は私を守るための裏切りだった。

10/31/2024, 6:12:46 AM

白地にイチゴ柄の包装で包まれたいちごミルクの飴。

小さい頃はあの飴が大好きだった。

いちごが好きなのは今も変わらないけど、

最近はあまり飴を食べない。

先日、職場の事務員さんが「お疲れ様」と言って

あの大好きだったいちごミルクの飴をくれた。

嬉しい以上に幼い頃の思い出がよみがえって

一人懐かしく思った。

あの頃、親しかった友達に会いたくなった。

だけど、今の連絡先が分からないことに

また心がキュッと締め付けられた

10/30/2024, 7:43:47 AM

大きな成功を収めたあの実業家にも

恋というもう一つの物語では大きな失敗を

したこともあるだろう

きっとそれがまた別の誰かの心を動かして

きっとそれがまた別の事業の幹として生きる

10/29/2024, 6:19:29 AM

押入れの中に隠れて夜が明けるのを待っていた。

時間帯の夜ではなく

地獄という夜が明けるのを待っていた。



誰かが「もういいよ」と言ってくれるのを

暗がりの中でずっと待つしかなかった。



押入れの外では父親が兄に暴力を振っている。

「助けたい」

そう思っても動けなかった。


怖くて、悲しくて、怯える毎日。


ある日。それは起きた。

父親が突然苦しそうな声を出してもがき

僕のいる押入れの扉にもたれながら

ドスンと大きな音を立てて倒れた。



兄は倒れた父親を引きずって押入れの扉を開けた。

「もういいよ」

その時の兄の顔はあの頃の兄ではなかった。

もう、無数のあざと血が流れていた。

僕は幼な心に分かった。



兄は父親を刺したのだ。

父親の胸にナイフが刺さっていた。



兄は言った。

「ごめんな、アキラ。

これからは二人で新しい暗がりの中で

生きていかなきゃいけないんだ。

大丈夫。兄ちゃんがいるから。兄ちゃんが守るから」



新しい暗がりの中は

少しだけお日様の光を差し込んでいるように思えた。

10/28/2024, 7:39:26 AM

彼女が淹れる紅茶の香りが好きだった

ラズベリーのような甘酸っぱい香り。

「それを柔軟剤にできたら」

そうすれば彼女とともに生きていける気がするから。

チェーン店のドラッグストアでは見つけられなかった

けど、異国の地の郊外の雑貨屋で見つかった。


「フランボワーズの声色」

花言葉の通り、『優しい』彼女の声が聞こえてきた。


「これからずっと思い出を大切にするよ」

心からそう願った。

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