きらめき
仕事帰りに楽しそうにお喋りしている制服を着た子達とすれ違う
「あぁー私にもあんな時期あったな」と
大人になるにつれて記憶も薄れてくのに
あの頃の記憶はいつでも蘇ってくる。
放課後の教室、
鳴り響くチャイムの音、
黄昏時に染まる校舎
毎日訪れる休み時間に
くだらない話で毎日笑いあった思い出たちが
色褪せることなく
今もきらめきの中で輝き続けるのだう。
疲れきった今の私には眩しすぎる思い出…
心の灯火
叶えたい夢に
「どうせ無理」「本当に出来るの?」
投げかけられる
他人からの好き勝手な言葉たちに
悔しさと苛立ちが募る
そんな事で躓いて、立ち止まてると
消えてしまうんじゃないかと不安が押し寄せる…
本当は他人の声を気にする必要はないし
他人と比べる必要もないのだと分かってる
だから、何度も消えそうになる灯火を幾度も燃え上がらせてきた
心の灯火は何があっても絶やしはしない
未来を切り拓いていくために
開けないLINE
通知欄に「実は報告があって…」と表示されたのが目に入り
心臓がキュと締め付けられたように感じる
何が書いてあるかは大抵分かる
「結婚します」か「子どもが産まれました」だろう
「ふっー」と大きく息を漏らす
私が幸せになろうと自ら捨てていったものは何だろう…
後悔はしていないが違和感は拭い去れないもんだなと
色々な思いを巡らせた
結果、やっぱりこういうのは
気合いと勢いで開ける!
だから今じゃない…
そう今は開けない…
不完全な僕
いつからだろう…
嫌われない様に常にいい顔して
こんな事しても苦しくて
怒りと虚しさで心が死んでいくだけだと分かっているのに
求めれば求めるほど叶わないからと言い訳を探して
本当の自分から目を逸らす
不完全な僕はただ
無条件に抱きしめて愛して欲しかっただけなんだ
香水
匂いの記憶は何年も、時には何十年も記憶の引き出しに残るらしい。
プルースト効果を期待している僕も
何かに救いを求めてるかも知れない。
今日も君が好きだと言った香水を身に纏う
忘れられた事が悲しいんじゃない
君を覚えている僕が前に進めなくて
今日も病室のドアをノックする。