三原色が光ならば
その果は白く輝いて
三原色が色ならば
その果は黒く淀み濁る
混ざりあったのが僕らなら
重ね合わせたのが協力なら
その果 未来の 世界の色は
‹Red,Green,Blue›
心の瞳で見つめてみたら
偏見レッテル色眼鏡
カメラのレンズで覗いてみたら
偏向切り貼り上辺だけ
両目の眼で見据えてみたら
偏狭選好見逃して
‹フィルター›
お手々繋いで一緒にゴール
寸分違わずお揃いアイテム
そんな強制大嫌い
流行りに合わせて必死に会話
飲み物行き先同じモノ
そんな面倒お断り
外されちゃうよと嗤い声
孤独のボッチと嗤い声
そんな人達願い下げ
一緒に居なきゃと引っ張る手
誰かを愛せと引っ張る手
そんな人達お断り
何にも空っぽ自由な躰
何処までだって行ける意思
そんな幸福他にない
そんな幸福他にない
‹仲間になれなくて›
ざぁざぁと水の叩きつける中
君は真っ直ぐ前を見ていた
見兼ねて差し掛けた傘の影に
一つの気を止めることもなく
しとしとと霧の揺蕩う中
君は真っ直ぐ前を見ていた
見兼ねて被せたコートの色
一つの気を止めることもなく
カンカン照りの晴れた空
其処には誰も居なかった
水面に揺らぐ人の影
一つの言葉も届かない
‹雨と君›
「……おいおい、まだ夏季休暇中だぞ」
「あれ、そうだった?どうりで」
「まさかとは言ったが本当に間違う奴がいるか」
「だって去年までこの日だったじゃん」
「昔は昔、今は今。ほら、閉めるから帰りな」
「んー先生も帰るなら良いよ」
「……そもそもお前みたいな奴がいるから帰れないんだがなぁ」
「あー…っとそれはごめんね?」
「言ってる暇あったら支度しろ。帰り道は大丈夫か」
「大丈夫大丈夫、そこまでボケてません」
「いやそうじゃなく……まぁいいか」
「よいしょっと、おわったよ!」
「行くぞ、逸れんようにな」
‹誰もいない教室›
どぉん、どん と花火の音
穴ぐらから空を見上げた
明るい空でも鮮明な色を
賑やかに楽しむ人の声
色が上がる 色が上がる
青、黄色、緑、赤
青は決裂、黄色は先制
緑は刻限、赤の数は…
静か静かに走り出す
壊れた通信機は奥深く
気付かれ封鎖される前に早く
早く祖国へ戻らねば
‹信号›
「おはよう」と言えたなら
「おやすみ」と言えただろうか
「いってきます」と言えたなら
「ただいま」と言えただろうか
「 」と言えたなら
「おかえり」と言えただろうか
願いを言葉に出来ていたなら
君は叶えてくれただろうか
‹言い出せなかった「」›
なんで離れてしまったか
何にも分からないなんてバカみたい
それなら一つ聞くけれど
言葉を求めたあの人に
それだけを求めたあの人に
何度もたった一つを求めた人に
お前は何を返したっけ?
‹secret love›
押し入れを片付けていると、学生時代の教科書が出てきた。懐かしさに開くと、ページの隅に小さな落書きがある。そういえばこの時期はパラパラ漫画にハマっていたと思い出せばやってみたくなるもので、一度本を閉じ直す。先程見た絵は水飛沫と波紋で、そうであれば確か、魚を見つけた猫が池で溺れてしまうような展開だった筈。小さい時は何故かそういう残虐性があるよなぁと思いつつ、数度捌いた用紙は流石に何度も遊んだ通りの靭やかさを取り戻す。さてと腰を据えてページを捌くと記憶の通り猫が走り出す。駆けた猫は池の淵で魚を見つけぐっと踏み込んで
こっちに飛び掛
‹ページをめくる›
「明日大丈夫?」
「大丈夫だいじょー……あ」
「あって言うな怖い」
「……絵日記忘れてた」
「最悪じゃん」
「い、いや印象的な日を2日分だけだからまだいけるまだいける」
「っても今年本当に何処にも行けなかったろ」
「山で沢山遊びましたの体にする!」
「いいのかそれで……ん?ならさ、日記に暗号仕込んでみないか。こう、コレとコレ合わせると文章出てくる的な」
「え、なにそれホラゲじゃん。やるわ。仕込むならやっぱこの辺にこう」
「天才じゃんね」
「でっしょ!」
「……気づいてくれると良いね」
「ね」
‹夏の忘れ物を探しに›
「おまたせー」
「お疲れ。聞いた?今年も残暑ヤバいらしいよ」
「聞いたー。もー、四季じゃなくて二季じゃない?」
「わっかる、春秋物着れるタイミングが秒過ぎる」
「ねー。はーぁ、夏終わるってまーじぃ?」
「本当、後半日したら学校とかマジで」
「12時間後ならまだワンチャン寝てない?」
「甘い甘い。準備と早寝が要るんだから、実質前夜からスタートよ」
「それはわからんでもなーい!」
「でしょ。で、どうする?」
「『来た』と『答え』は同じでしょー?」
「一応ね。ありがと」
「良いよー、お誘い嬉しかったもん」
「んふふ、じゃあ行こっか」
‹8月31日、午後5時›
ひとりで十全だと思いました
ふたりで満足だと思いました
さんにんよにんごにんろくにん
幸せだと思いました
ずっとそう思っていたかった
やがてひとりにかえるとき
惜しみ想うか想いを捨てるか
けれどひとりにかえったとき
きっと同じには思えない
‹ふたり›
心象風景はきっとそれは
最近よく見る夢の話
心象風景はきっとそれは
精魂尽くした作品の事
心象風景はきっとそれは
最も思い出深い光景
心象風景はきっとそれは
きっと、きっとそれは、
一番一番綺麗な素敵な
場所であると信じていたい
‹心の中の風景は›