降り止まないような土砂降りが、私は大好きだ。
悩みや後悔を滝のように振る雨水が洗い流してくれる。それに、あいつが私に向けて言う悪口を傘に打ち付けられる大きな音でかき消してくれる。
小さなひとつの自信を少し大きく育ててくれる。
そんな土砂降りが、大好きで仕方ない。
あの頃の私へ
もっと、あの人と一緒にいられる幸せを分かってください。
あの人と仲良く喋れることが当たり前じゃないことを分かってください。
あの人と、笑顔で話してください。
強がったりしないでください。
そのままの私を見せてください。
あの時、友達にあの人のことが好きだなんて、相談しないでください。
あの人が避け始めたら、あの楽しかった時間は、
幸せだった時間が来ないんだと覚悟してください。
嫉妬はしないで、あの人とあの子が仲良くしてたなら、諦めた方がいい。
私が傷つくだけだから。
「また明日」
あなたと言い会えた日がどれ程尊いのか、
今になって知った。
今になってからじゃ遅いのに。
その幸せを、あの時から分かっていれば、
幸せを噛み締めて歩んでいたなら
別に、あなたと離れ離れになった訳では無いんだけど、ものすごく、心の距離が空いた。
すれ違っても、ぶつかりそうになっても、
「やっほー」とか、「ごめん」とか、「大丈夫?」とか、何にも話さない。
それは、本当に突然だった。
お互いの勘違いで、3ヶ月以上、一言も話してない。
目が合っても、すぐに逸らすだけ。
LINEも、喧嘩をしたのが最後。
それからは、何も連絡をしていない。
「てかさ、友達に聞いたんだけど、お前、俺のこと好きなの?」そう聞かれて、私は答えるのを拒んだ。
絶対に言いたくなかったし、これ以上仲が悪くなるのが嫌だったから。
けど、「言って」って、何回も言われちゃうと、逆に、言わない方が距離が空く気がした。
それから、もう3ヶ月以上も経つんだ。
今までのあなたとの別れは、本当に突然だった。
後悔は、私が悪いんじゃなくて、あなたが悪いんじゃなくて、あの子が悪いんじゃなくて、全部、全部、
時間が悪いんだ。
時間のせいなんだ。
後悔は、後で思い出して、ものすごく恥ずかしくなるし、なんでやったんだろうってなるし、あの瞬間に戻ってやり直したいって思う。
けど、私は全然悪くない。
時間のせいだから。