閉ざされた日記
日記 それは過去の出来事を未来に残すもの
書き記してるだけで貴方への想いが募る
何げ無い情景 意図しない言動 素敵な雰囲気
その時は気付かなかったけど日記に記すと
そこに意思が 想いが そして愛情が
知らず知らずに込められてたことに気付く
もう書き記し続けて3年
いつまでもこの日記は続くものと思ってたのに
対象だった貴方の存在が消滅してしまうなんて
思いもよりませんでした
いつも私に勇気と喜びと感動を与えてくれた
開かれた日記
今 その役目を終え
閉ざされた日記は 机の引き出しの中
今まで有難う 感謝
木枯らし
木枯らしが吹き 何とか木にしがみついてた
黄金色の葉が 次から次へと飛ばされ
あっという間に 枝ぶりが露呈される
季節は秋から冬へとバトンを渡された
何処か淋しげではあるが これはこれで
必要なこと 大切なこと
なんだか人生にも通ずるかも
親の代から子の代へ 代替りのタイミングは
とても難しく そのきっかけとなるのが
木枯らしの如く突然襲ってくる病
加齢による急激な衰え
淋しく感じられるが これはこれで
必要なこと 大切なこと
人生の木枯らし しっかり見極め 受け入れる
次代の者たちへのバトンなのだから
美しい
冬は寒くて 昼間が短く 余り良い印象が無い
でも、眠たい眼を擦りながら 早起きし
部屋のカーテンを開ける
窓の外には、白い妖精の様な粉雪
はらはらはら
風に吹かれ まるで踊ってるかの様
そこに朝陽の斜光が差し込み
妖精達にスポットライトを浴びせる
美しい なんて美しいのだろう
自然が織りなす美しさに
しばし言葉を失った
この世界は
人をはじめ、様々な動植物が共存している
食物連鎖のバランスを維持し
生命の維持、種の保存の為に精一杯生きてる
それなのに何故人間だけがバランスを崩し
大事な生命を奪い合うの?
何の意味があるの?
今すぐその愚かな行為を止め
尊い生命を、助け合いながら全うする
この世界は
全ての生き物に平等に与えられた
かけがえの無いものなのだから・・・
どうして
どうして忘れてしまうんだろう?
楽しい時も 苦しい時も 怒った時も
悩んだ時も 涙を流し 喜びを噛み締め
一生忘れることなど無いと思ってた
両手で抱えることの出来無いほどの想い出
どうして?
忘れたく無いよ・・・
でもね「人は忘れることで生きていけるんだよ」
どうして? どうして? どうして?
今は、それで良いよ
時が解決してくれるから
どうして?って考えるのも大切なことだから