“私だけ”



あなたに心配されるのも

あなたが笑いかけてくれるのも

あなたの寝息を聞けるのも

あなたにわがままを言ってもいいのも

あなたを支えれるのも

あなたの愛する人も

あなたを1番愛しているのも

全部、全部、

私だけ。

“遠い日の記憶”



逆らってはいけない

怒らせてはいけない

反論してはいけない


機嫌が悪くなったら怒鳴りつける

たとえ自分が悪くても

そうなったら止められない

ただただ謝ることしかできない

僕のなにが悪かったのか

僕がなにをしたのか

屁理屈を繋げたゴミみたいな妄言を

ずっと浴びせられる

あいつを怒らせないために

僕らがどれだけ頑張っても

あいつは怒鳴る

自分の意見だけを貫こうとする

贔屓なんか当たり前で

親にはいい顔をする

あいつのする道徳の授業なんて

なにも信じれない

力任せに肩を押して

クラスメイトを怪我させた

そんなやつが『暴力はいけません』？

反吐が出る

嫌いだ

嫌いだ

憎い

憎い

憎い

怖い


これが、僕の小学校の

最後の2年間の記憶

“空を見上げて心に浮かんだこと”



きれいだ。

“終わりにしよう”



親友という名の『浮気相手』

2人で会う時間

されるがままのハグ

流されるままの私

支えてるフリ、支えられてるフリの私

ただ己の欲求を満たすだけの関係

傷つくと分かっているのに

君はいつまでも辞めない


君は気づいてるの？

私はもう君なんか必要じゃなくなった

依存してるのは私じゃなくて

君だよ

“目にしているのは”



溢れる人々

揺れる木々

聞こえる蝉の音

それら全てを照らす陽の光


僕の目には

ただただ青い夏がいた