7/2/2021, 11:08:08 AM
“日差し”
眩しい、眩しい、君の笑顔
忘れられない、君の温もり
今でも変えていない、君と使ったシャンプー
君がいたはずの、狭いシングルベッド
朝が来て、カーテンを開けると
眩しい日差しが僕に降りかかる
横を見ても、もういない
陽の光を秘めている君の笑顔は、もう見れない
7/1/2021, 11:27:48 AM
“窓越しに見えるのは”
教室の1番後ろ。
扉から最も遠い席。
僕だけの特等席。
あぁ ちょうど体育だったっけな、
左隣から元気な掛け声が聞こえる。
生ぬるい風が吹き込んでくる。
空はただ深く、澄んだ蒼色をしていた。
もうすぐ夏か。
これも、僕だけの世界。
6/30/2021, 12:43:08 PM
“ほどけた赤い紐”
ねじれて、絡まって、もつれて
いつしか、大きな紐の塊になっていた
それでも僕らは紐を切らなかった
少しずつ、1歩ずつ、紐を解いていった
赤い紐は、いつしか綺麗な状態に戻っていた
6/29/2021, 10:31:22 AM
“入道雲”
空高く積み上がり
激しい雨を落とす
その短い時間に
いったいどれほどの生き物が
生かされているのか
遠い空に浮かぶそれは
また、蒸し暑い毎日が来たぞと囁きかける
6/28/2021, 10:19:27 AM
”教科書通りにはいかない”
道徳の教科書は言いました
『人のいやがることはしてはいけません』
『いじめはしてはいけません』
『人生とは素晴らしいものですよ』
まわりの子は言いました
『お前ウザイから消えろよ』
『〇〇って…だよね、きもち悪い』
大人は言いました
『それはあなたの思い込みよ』
『相手に悪気はないから』
『誰もあなた中心でなんて生きてないのよ!!』
親は言いました
『お前なんて産まなければよかった』
『はやく家を出てって』
道徳の教科書は言いました
『生きていれば必ずいい事があるよ』