さらさら

休日の朝
早起きしてみる
雲ひとつない青空
ちょっと得した気分
ベッドから起き上がり
シーツをめくる
洗濯日和だ

太陽に照らされ乾いたシーツは
さらさらっとした肌触りで気持ちいい
洗剤の香りも私好み
眠りにつくのが楽しみだ

これで最後　　2025.5.27

明日にはここを離れ
新しい土地へ
引越しの準備も終わり
部屋の中はがらんとしている
自分で決めたことなのに
少し寂しい

あなたと過ごした時間
甘くて哀しくて愛おしい
でも　これで最後
たまらなくなってカメラを取り出す
そして夕陽が差す部屋を
写真に収めた

やさしい雨音　　2025.5.25

木々が青々している
遊歩道には紫陽花が
色とりどりに咲きほこっている
空を見上げると
雲行きが怪しい

ポツポツポツ
やっぱり降ってきた
雨粒が紫陽花の葉を揺らす
リズミカルな雨音に合わせて
紫陽花のダンスが始まる

歌　　2025.5.24

忙しい毎日の中で
気持ちに余裕がなくなったとしても
音楽は聴いていたい

そして歌を歌うことで
霧が晴れていくように
気持ちが晴れやかになっていく

だから私は
音楽のある生活から離れられない

そっと包み込んで　　2025.5.23

雨の中の公園
傘を並べて遊歩道を歩く
両側には色とりどりの紫陽花
雨が強くなって
雨粒が傘を鳴らす
雨音が話し声をかき消してしまう

あなたがふと立ち止まりしゃがみ込んだ
遊歩道をゆっくり横切ろうとするカタツムリを
そっと包み込んで紫陽花の葉の上に乗せた
そして何もなかったようにまた歩き出す

あなたの見る世界は優しい
またひとつ好きが増えた