手紙を開くと　　2025.5.5

花束に添えられていた手紙
長い付き合いの中で
花束をくれたのは初めて
ロマンチストでもなく
淡白で無愛想で
物足りない気もしていた矢先の出来事

手紙を開くと
爽やかな柑橘系の香りとメッセージ
あなたらしい几帳面な字で

「これからも隣で笑っていてほしい」

あなたからの初めてのラブレター
今も大切に持っています

すれ違う瞳　　2025.5.3

同じ景色を見ていても
同じ時間を過ごしていても
いつからだろう
あなたはよく物思いにふけり
黙りこむようになった

邪魔をしたくないから
わざと離れてみる　
一緒にいても　すれ違う瞳
そっとあなたの横顔を見る
その瞳の先には何が映ってるの？

青い青い　　2025.5.3

旅先で
バスに揺られ降りたところは
海が見渡せる岬

目の前に大海原が広がる
波風が強く
波の音、風の音を体中に感じる

空も海も
青色の絵の具で塗り広げたように
どこまでも青い　はてしなく青い

sweet memories 2025.5.2

あの頃のことを
思い出そうとしても
今は鮮明に思い出せない
でも、確かにあった
私とあなたの甘くて素敵な時間

私とあなたの
sweet memories
その宝物のような思い出があるから
あなたと歩み続けてこれた

山あり谷あり
いろいろありましたが
これからも一緒に歩んでいきましょう

風と　　　2025.5.1

クラリネットと楽譜を抱え
パート練習をするため空き教室へ
グラウンドを一望できる窓際が私の定位置だ
今日はカーテンがなびいている

練習の合間に
ふとグラウンドに目を向ける
そしてすぐにあなたを見つけた
走っている姿があまりにも綺麗で
目が離せない
あなたは走り抜けたあとタイムを確認し
納得のいかない顔をして
再びスタート地点に戻った

あなたに声援を送りたくて
クラリネットの演奏を
風とともに届けた