手を繋いで 2025.3.20
あの頃はどんな時も手を繋ぎ
どこまでも歩いていけた
指が長く 綺麗で
あなたの大きな手は私だけのものだった
いつからだろう
大好きだったあなたの手を繋ごうとしなくなったのは
いつからだろう
あなたから手を繋いでくれなくなったのは
テレビから桜の開花予報が聞こえる
満開の桜の下で
勇気を出して手を繋いでみようかな
どこ? 2025.3.19
ナビの案内どおり進んだはずなのに
どこで間違えたのだろう
引き返すにも道が狭く進むしかない
辺りは鬱蒼とし樹木は生い茂っている
ハンドルを強く握るあなたは
いつのまにか口ずさむのを止め
正面だけを見ている
ここは、どこ?
不安が募る
車内の張り詰めた空気は
鬱蒼とした森を抜け、日差しを感じるとともに緩み始め ふたり顔を見合わせ笑った
目の前には青くキラキラと輝く海
車を停め車外に出ると潮の香りがした
大好き 2025.3.18
大好きな人
あなたの持つ優しさや繊細さ
思慮深いところが大好きです
あなたが表現する綺麗で独特な世界観に魅了され感動し
同じ景色が見たいと思いました
あなたのことを知れば知るほど、好きになり
離れることが出来なくなりました
この先何が起きるか分からないけど
このまま気持ちが冷めないで
大好きがずっと続きますように
叶わぬ夢 2025.3.17
どれだけ頑張って努力しても
叶わぬ夢はある。
それに直面したとき下ばかり向いていたけれど
立ち止まって顔を上げてみた
思ってた以上に世界は広く優しかった
小さくささやかな夢でも
それが叶うことで喜びを感じれるなら
人生は楽しいものです
春の訪れとともに一歩、踏み出してみよう
花の香りと共に 2025.3.16
肌寒い午後の待ち合わせ
スプリングコートを着てこればよかったなぁとつぶやく
一緒に桜を見ようと約束したが
気がつけば満開を迎えていた
遠くから歩いてきて手を振る彼の頭に花びらがある
花びらなんか付けちゃってと笑みがこぼれる
花の香りと共に現れた彼に春を感じた
花の香りと共に 2025.3.16
ミモザが好きだったあなたは
毎年、庭先に咲いたミモザを「お裾分け」と
届けてくれた
よく喋り、よく食べ、よく笑う人だった
主人がいなくなった庭に
たわわに咲いたミモザを見ると
花の香りと共に思い出す
元気でいますか?また会いたいです