ただいま、夏。


久し振りに部屋のドアが開かれ、光が射す。
誰かによって掃除されていたようで、予想していた
埃臭さは見当たらない。
僕の顔にむわっとした熱気がぶち当たる。

帰ってきたという実感がやっと湧いてきて座り込んだ。
ただいま、夏。

ぬるい炭酸と無口な君


沈黙が場を支配する。
微動だにしない君から目が離せない。
氷が音をたてて溶け、汗が流れた。

波にさらわれた手紙


迷いを捨てよ。

掴んでいるだけならば、
いずれ風に掬われて波に流さるるまま。

8月、君に会いたい


きみに合わせる顔など無いけれど。
口無しになったなら、もう直ぐきみに逢えるのに。

眩しくて

あんまり眩しいかおをするから
つい殴りつけた