そろそろスイッチ押しますよ〜。
人間なんて、今後一切見たくない。
水の惑星は、再出発です。
では。
【永遠に】
幼なじみのような神社に寄り、念願の御朱印帳を手に入れた。
宮司さんが変わって、境内は広くきれいになっていたが、就学前のわたしを見守っていてくれた、当時の空気を感じた。
鯉のいる池には、湧き水がある。ボールやら帽子を落としては、神様にあげた気になっていたな。
落雷で燃えた大木の跡もあった。おびただしい数の消防車に、震え上がった日もあった。
社の中まで全部曝してくれるような、濃密な交流を許して下さっていたんだなと、今更お礼を言った。
大好きな、滝宮神社。
【懐かしく思うこと】
娘が幼稚園に行ったあと、家事の合間に飲む「リプトン·レディグレイ」が大好きだった。
公募用の原稿書いたり、手の込んだ夕食を仕込んだり、ものすごく自由に過ごしていた時期を象徴する香り。
とはいえ、パニック障害で出版社を辞めて結婚したので、一人で電車に乗れなかった時期でもある。これからのことを考えると、不安ばかりだった。
今も、たまに買う「レディグレイ」。
いろんなことを思い出す。
【紅茶の香り】
空いた電車に乗って出掛けたとき。
向かいの席に座るお姉さんの旅行カバンから、視線を感じた。
おや。
鞄のフチに、白い小鬼が腰掛けている。
これからの道程を思うのか、楽しそうな目だった。
こちらは、冬に備えるコート。
対して、春物スカートのお姉さん。
そうか、大きく巡る渦のなかでも、分岐を察して乗り換えるんだね。
小鬼が、ではまた、と手を振った。
【衣替え】
この季節になると、金木犀の香りを楽しむいろんな物が店頭に並びます。
スキンケアグッズに入浴剤、アロマキャンドル、お茶やお酒も。
黄色は幸運に近い認識も持たれるので、集めて陳列すると映えますね。
わたしは近付きません。
どうもあの匂いは苦手で。
【すれ違い】