佐藤 椎作

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11/12/2024, 10:38:01 PM

ルリス
留守をまもるリス。
瑠璃色のリス。
瑠璃色のリスが留守番をしてくれます。
家事代行の会社の中に、こんな、一行が書いてあった。
からかってんのやなあ。
いくらなんや、
さほどの額でもなかったので依頼してみた。

オートロックを外した。
瑠璃色のリスですが。
と瑠璃色のリスが来た。
ほんまや。

あの、出掛けてくださいませ。
留守番致しますから。

足元のリスに全てを任せ、
僕は出発した。
ほんまかいな
僕の部屋のピラニアの水槽の掃除、
天井のスポットライトの電球替え、
絨毯の掃除、
窓ガラスの掃除。
野菜の常備菜
細かくやって貰いたいことを書いてきた。

リスのほうがええ。
ピラニア飼ってる男の部屋の家事代行は。

僕の仕事はピラニア。
裏社会の取り引き。下衆。前前々から渡していた写真が今回、役にたったらしい。
また、よろしく。

人混みに紛れて仕事?
ヒマワリの種やリスが好きそうな
ナッツを買った。
瑠璃色のリスなんて、けっこう、綺麗だったし。
気に入ったというか、まあ、

こんなに、いつどこでどうなるかわからん
仕事をしているくせに、数珠を持っていたり、般若心経を持っていたり、神社に通っていたり、寺に行ったりしている。
人一倍臆病者で、そんなスキャンダルなんかで勝負するのは間違いだ、と内心は思う。
カネの為なら、何でも、なんて、あかんやつや、と自分の事をみている。
現実が全てスリルだよ。
みんな、不安で、狂っている。
スリルなんて、小説のなかや、映画で味わうもんや、と思っている。

11/11/2024, 11:21:20 PM

翔べない翼は生えかわった。今、空から下を見ている。
ある日、にわとりだった僕が鷹になったんだ。
翼はしなやかでおおきく広い。
植物の実を啄み、柿を食べた。
旨かった。

11/11/2024, 8:18:42 AM

ススキに濁点をつけて
スズキさん。
スズキシイサク。ぼくは、すずきになりたかっし、すずきっていいな
と思った。
でも、本名がすずきだったから、それで
幸せだった。

11/10/2024, 9:16:53 AM

なぜか、栗ご飯やたきこみ飯の販売の一番最後にギリギリ間に合って、あわよく、食事にありつく事が出来るのだ。
誰かにまもられているかのように、ボクに
食べ物を与えられてくれるのだ。
さらに、ボクが入った飲食店は、ボクが入った時は閑古鳥が鳴いていたのだが、
ボクが黙々と食べているあいだに、
いつの間にか、混みあって賑やかになるのである。良い日だ。

11/8/2024, 10:05:47 AM

意味がないこと。意味があること。
意味ってなあんだ?
小説家になったら、無駄な事はひとつもない、と言っていた作家さん。
でも、忘れたいなにかを飯に変える為に蒸し返す職業はつらそうだ。
遠い惑星のように、遠くにやっといってくれた事を近くに呼ぶのはやだ。
いたこのように、嘘を混ぜ、話しを盛る。
閑話休題
昔、誰も信じない、ってこころをかたくなにして
上手くいっていたような子供大人な時があった。その後、無用の用みたいな事もあり、そんなんで、のほうが生きやすいんか、と思った。
でも、いまだに意味なんかなくても
生きてるし、
意味合いがあったらあったでいいんかなあ。
ぐらいのフニャフニャ感で力まずに
存在してたらええぬんよ、と思う
この頃、次の瞬間居なくなるかも。
交通量はおおいし、
心臓強くないし。今日は良い日だ。朝ごはんを食べよう。今日をきゅうにするのは
無意味。

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