お題 善悪
私のお菓子を食べる時の脳内
善「健康のために控えるべきだよ」
善「食べちゃダメ」
悪「一つぐらいいいだろ」
悪「食べろ」
悪「栄養取らねーと」
善「夜ご飯入らなくなるよ」
善「栄養は夜ご飯で取れるよ。だから食べちゃダメ。」
私の脳内は毎日戦争だ
お題 快晴
か 髪がなびく
い いつかの晴れの日
せ 成長して
い 生きていく
身の丈に合わない服を着て
大人になったフリ
少しでも近づきたくてたくさん背伸びした
あの頃の私をもう思い出せない
だけれど心のどこかにまだあの頃の自分がいる
ほら あなたに会うためにまた少し背伸び
お題 遠くの空へ
遠く 遠く離れた街に 1人の少女がいました
その少女はひとりぼっち
いつもどこか遠い国を夢見て過ごしていました
花が咲き乱れる東の国
美味しい食べ物がたくさんある南の国
森の中で生き物が生き生きと暮らす北の国
華やかな衣装で人々がダンスをする西の国
そんな国があれば
私もこの地から飛びたっていけたら
遠くの空へ思い馳せる少女の横顔は少し寂しそうでした
お題 言葉にできない
ドアを開けて部屋に入ってくる君。
朝起きたばかりだから寝癖がついている。
4月から新生活を歩む君は眠たそうに目を擦っている。
まだこの時間に起きるのがなれていないのが目に見えてわかる。
君は朝ごはんを食べる。
最近の子は朝ごはんを食べない子もいるらしい。
食べたほうがいいと思うけど。
それから君は歯を磨きに行く。
ついでに顔も洗いに行く。
この部屋に戻ってくる頃には目がぱっちりしている君が現れる。
そして僕を手に取ってその黒髪に僕を押し当てる。
何年経っても僕は君の髪をとかし続けるよ。
君が僕をそばに置いてくれる限り。
お題 春爛漫
花見の季節になった 桜の花を見て思い出すのは
あの日の記憶 忘れられないのか忘れたくないのか
きっと後者の方だ
「花見より三色団子でしょ」と即答する君の笑顔はどこまでも朗らかであったかい
あれからいく年が経ったのか
朧げな記憶の中であの日の君の笑顔ははっきり覚えている 輝いていた僕ら 目の前に春爛漫