日差し。

外に出るとジリジリと焼ける。
すぐに影に避難。

影から影に走る。

日焼けしたくない。


でもあの日差しを浴びたときの気持ちよさは
知っている。

暑いけど気持ちいい。

窓越しに見えるのは。

そこにいるわけでもないのに
感じるあたたかさ。

見えるものよりも
感じるものの方が大きくて。


幸せな空間を
少しおすそ分け。

赤い糸。
もしも赤い糸が見えたら、運命の人とすぐに出逢えるのに。たくさん傷付くたび、そんなふうに思う。

その傷は痛くて、なかなか治らないこともある。
傷跡にだってなる。

でもその傷は、たくさんの経験をした証。
前よりももっと、人に優しい気持ちでいられる証。

そして素敵なあなたになった後、赤い糸で繋がるその人と、きっと出逢える。

入道雲。

真っ白い大きな雲。
真っ白に見えるのは、空が青いから。
空がきれいな青に見えるのは、
太陽の光を反射した雲が真っ白だから。

このコントラストが、立体感を感じさせる。


手が届きそうな気がする。

大人になった今でも、手が届きそうな気がする。

夏といえば、
まず思い浮かぶのが青空と白いモクモクした入道雲。目を閉じて、その景色を眺めていると蝉の鳴き声が聞こえてくる。そして、強い日差しと生暖かい風を感じる。
遠くの方から子どもたちの声が聞こえてきて、その景色、音、光や風、全てが夏を感じさせる。

夏は暑くて嫌い。

でも思い浮かぶのは、キラキラした夏。

夏は嫌い。だけど、好きなのかもしれない。