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10/6/2024, 2:20:51 PM

好きとか


目が合わないかなとか


名前呼んでとか



好きとか
そう言うんじゃないんだけど



けど

すごく一生懸命だった

体の中も
頭の中も
指先も
触られたかった髪の毛も
お風呂上がりの良い香りも
いろいろ試したほっぺたも


全てが全部で


あの人でいっぱいだった


やっぱり今でもだい好きだった


嵐みたいなひとだった



過ぎた日を想う

10/5/2024, 3:06:59 AM

あなたの悲しむ顔が見たい

私の口からこぼれ落ちる
小さな言葉に
浅い擦り傷を何度も何度も
あなたが大切にしているきれいな肌に
赤い線がうっすら滲んで

痒みは増して
掻きむしって

何度もあなたの手で
あなたが
ぼろぼろになっていくのを見ていたい

私は胸が躍ってついつい
口の端が満足そうに上を向いてしまう

今まであなたが
私にそうしてきたように
今度は私の番

楽しいね
一緒に踊ろう

冷たく血の気の引いた指先を繋いで

一緒に踊りませんか

10/1/2024, 11:48:35 AM

黄昏泣き

その言葉を知ったのは、
生後間もない我が子の大粒の涙を見て、
途方に暮れていた頃。

はっきりとした理由はわからないけれど、
昼間の部屋の様子と変わってしまうことへの不安や
一日で目まぐるしい変化が起こる時、
処理能力が追いつかずに疲れて泣いてしまうのだと言う。


黄昏泣きは子どものための言葉なのだろうか。


夕方になると、得体の知れない不安におそわれる。 

昼間に窓から見える景色ははっきりとした輪郭があり、
それぞれの色を持っていた。
私がそこにいても誰も気づかないように、
色の中に混ざることができる。

夜に行くにつれ、
オレンジ色の一枚の布で包んだような、
全ての境界線を曖昧にしてしまう。

それがとてつもなく怖いのだ。
自分の境界線までも、
曖昧にオレンジに侵食されてしまう。
じわりじわりと、薄い肌一枚の内側に
水彩絵の具のように混ざってくる。

そこには、今日一日の誰かの時間も混ざっている気がして、
知らない誰かの知らない時間が、
私の内側に入ってくる。


そうやってまた知らない
夜の国へと連れて行かれてしまう。


たそがれ


人生の終盤に差し掛かり
それまで経験してきた様々なことに
少しずつ侵食されてしまう。

夕暮れの中、母に抱かれて安心しきって泣いていた私。
今でもこの中にいるのだろうか。
だんだんとオレンジに曖昧にされて、
溶けてなくなってはいないだろうか。

10/1/2024, 6:39:42 AM

きっと明日も私のまま

寝て起きて

何回繰り返しても私のまま

9/28/2024, 11:57:01 AM

別れ際にそっと
耳たぶに唇を近づけた

触れるか 触れないか
熱が伝わるくらい 近づいた

だけど伝わったのはあなたからの熱で

私は別れ際からずっと 

あの人が 唇に 

まとわりついて離れてくれない

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