君が食べなかったフライドチキンは炊き込みご飯になったよ。一人で食べるには少し多いな。



No.6 クリスマスの過ごし方

小指一本が君の精一杯。



No.5 手を繋いで

何か書き残そうと思ったが、気の利いた言葉は見つからなかった。だから代わりに名前を書いた。ついぞ呼ぶことの出来なかった君の名を、



No.4 眠りにつく前に

　花束はどうにも照れくさくて。そうバツが悪そうに言って、食卓に並べられたのは不格好なだし巻き玉子だった。味の保証はないと自信はなさげ。少し歪で焦げた玉子も気まずそうに見えてくる。

　さあ、手を合わせて、



No.3 愛言葉

「ラーメン食って帰ろうぜ」
　少し強めに叩かれた背中はさっきよりもしゃんとしたみたいだ。



No.2 友達