真昼の夢

　夢を見た。
　目的地を通り過ぎ、終点まで来てしまう夢。

　はっとして、目を覚ますと目的地はすぐそこだった。
　急いで、降りますボタンを押してそのバスを降りる。

　終点には何があったんだっけ……？

空恋

　空は青い。
　今日はとても晴れていたから、特に綺麗な青だった。

　——お父さんの怒鳴る声が怖かった
　——お母さんの叫ぶ声が苦しかった

　震える手で押した110番に、
　助けや後悔……何より不安がすごかった。

　空は青い。
　今はもう真っ暗だけど、こうなってしまう前の
　空を思い浮かべた。

　そう、お母さんと見た空はとても綺麗だった。

クリスタル

　ソシャゲでクリスタルが溜まると
　すぐガチャに使ってしまう。

　——現実では気おつけよ…

子供の頃の夢

　子供の頃の夢ってなんなんだろう。

　あの頃は周りに合わせていたから、
　正直、本当になりたかったものなのかは、
　よく分からない。
　ケーキ屋さんだった気もするし、
　スポーツ選手だったような気がする。

　あの頃に戻りたいような気もするし、
　今までの経験があって、今があるわけで
　戻りなくないような気もするのだ。

　まぁ、とりあえず 今言いたいことは
　…最近の気温バグってるよねって話。

君の背中を追って

　君のことはあまり好きじゃないけれど、
　勝手にライバルとみなして、
　君の背中を追い抜いて見せるよ