雪月栞

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9/9/2022, 1:01:20 PM

河原で見つけた綺麗な石

砂浜で見つけたシーグラス

友達にもらった誕生日プレゼント

大切な人への気持ち

どれも、世界でたった一つの

私だけの思い出

私だけの、心


『世界に一つだけ』

9/8/2022, 12:50:36 PM

風に揺れる髪を見つけるたび

手が触れるたび

私の胸は大きく跳ねる

その知性を湛えたな切れ長の瞳も

目的に向かうひたむきな姿勢も

その全てが私の心を掴んで離さない

嗚呼、もしあなたが真にここに居たのなら

私はきっと、貴方の手を掴んで離さないのに


『胸の鼓動』

9/7/2022, 12:54:53 PM

ティーポットにお湯を注ぐ

くるり、砂時計をひっくり返す

ティーカップに紅茶が注がれる

くるくると無駄なく紅茶を淹れるその姿は

まるで踊っているようだった


『踊るように』

9/6/2022, 10:35:01 AM

小夜啼鳥が告げる

最期の時を告げる

私の傍で終わりを告げる

──────嗚呼

あとほんの少しでいいから

あなたの傍にいたかった


『時を告げる』

9/5/2022, 10:55:23 AM

小さな小さな貝殻を

手のひらに乗せて

両の手で包み込む

あなたへの想いを

この中に閉じ込めて

そっと、海に流すの

どうか、どうか

────もう、あなたを好きになりませんように


『貝殻』

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