ある日、思ったことと逆さまなことを言ってしまう世界になっていた。

先生は朝「さようなら」と言っていて、

昼食時は「ごちそうさま」と言っていた。

僕の好きな子は僕に「好きだよ」と言ってきて、

周りの人からは「凄い」「かっこいい」と

たくさん言われた。


次の日から僕は不登校になった。

眠れないことは私にもある。

将来の不安、人間関係の悩み……

でも、そんな時でも眠れるから、
眠れないことはない。

眠れないほど悩んだり、誰かに思いを馳せる。

そんなことはないようにしたい。

現実だと思ったことが夢だった経験は幾度とある。

勝手に勘違いしているだけなのに、

夢だとわかった時はガッカリする。

言いかけた僕の口を君が塞ぐ。

「それだけは言わないで」

どうして？と問いかけるも、彼女は答えない。





「またが約束されていないのは嫌だから」

一筋の光に導かれて、闇の中を抜け出した。

でも、君がまだ、闇の中に…

彼は、一目散に闇の中に姿を消した。

やがて、光は弱々しくなり、消え去った。