永遠に
永遠の
愛を誓った
あの日から
君は変わった
もう愛せない
理想郷
この世に理想郷なんてない。
やりたくもない仕事、嫌な人達。
金欠や品切れで欲しいものは買えない。
明るい未来も想像すら出来ない。
僅かばかりの幸せも感じられない。
それを言えば悪い方にばかり捉えるなと説教が始まる。
悪かったなこんな性格で。
性格ひとつで幸せになれる奴らが羨ましいよ。
懐かしく思うこと
もう食べられない。
売っている地域もあるが、私の近くにはもうない。
あの頃はいつでも食べられた。
だからこそ、有り難みも必要性も分からなかった。
身近なものではなくなる日が来るなどと、思いもしなかった。
だからこそ、たまにしか食べなかった。
今でも身近な存在である地域の人達が羨ましい。
カール。
それにつけてもおやつはカール。
食べたい。
食べたくなったらいつでも買えたあの頃が懐かしい。
もう一つの物語
あの時私は解放された。
今は落ち着いた生活をしている。
最近ではあの時の苦しみも今の私のを成すものだと思えるようになってきた。
そして一つ思う事がある。
加害者はどういう人生を送っているのだろう。
創作の物語であれば真実を知れるのだろうが、現実では分からない。
私の人生も加害者の人生も、関わりのない他人が見れば物語と同じだろうか。
しかし、全て真実を話しているとは限らない以上、真実の物語かは分からない。
暗がりの中で
辺りは真っ暗で、周囲の様子は分からない。
近くに人のいる気配がするため、声をかけた。
返事はあるが、何を言っているのかよく分からない。
言葉の意味は分かるが、話が噛み合っていない。
諦めて一人で周囲を探ろうと、手を前に出しゆっくりと歩く。
すぐに後ろから衝撃があり、倒れた。
背中に強い痛みを感じる。
誰かが私の上に乗り騒いでいる。
逃げようともがくが、力が入らなくなり意識が薄れていく。
状況が分からず医学知識がなくとも、ここで終わりだという事が分かるのだなと、最期に学んだ。