風も吹かない静かな朝
太陽はもう睨んでいる
毎回同じ朝ごはん
味わいもせず口に詰め込む時間
仕事のために生き始めた今に
抗うことはしなくても
これでいいんだと呟いてしまう
新しい出会いも求めず
ひたすらに思っている
私は大丈夫、君は大丈夫かな
目が覚めると
一つ、決め込んだ夜は
一人で嗜好品を味わう
今さら光自体に見惚れることはない
夜に溶け込む姿を見てからは
暗がりが素敵だと考えるようになった
少しずつ近づいて来る
服が揺れる音だけが響く
輪郭だけは、気付けたけれど
気付かぬ振りをして携帯を見る
闇になれていない目で
声かけられるまで待っている
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街の明かり
短冊はない
見えるようにはしていない
君がいま浮遊しているなら
心を読むことだって簡単でしょ?
だから、読み取ってよ
七夕
私の記憶は芋のツル
話して聞いて、引っこ抜く
途中で切れているのもあるけれど
収穫できた芋は大きく
喜怒哀楽が詰まってる
味は見た目と違っていて
強く覚えていることでも
塩っぽくて、薄くて不味いこともある
でもそんな物でも腐るときには
いい肥料になるなと考える
辛くなんてない
はずだけど
友だちの思い出
地元よりは見える
地元でも見えたけど
旅立った先の方が綺麗だった
だから戻って声を掛けるよ
見せたいものができたんだ
きっと喜んでくれるかな
星空