【小さな幸せ】
今日は小さな楽しみがある。
いつもは帰っても絶望だけなのに…
私は毎日仕事で疲れている。
この地獄はいつまで続くんだろうと、毎日思う。
そう、私はブラック会社に勤めていたのだ。
だが、仕事を辞める勇気がない。
仮に退職出来たとしても、次の勤め先が
見つからなかったら?見つかったとしても、
またそこもブラック会社だったら?
という不安が来てしまうので、しようとも思わない。
だが、今日は小さな幸せがある。
だからいつもより頑張っている。
それは…
プリンだ。昨日の朝早くから店に並んで
最後の一個でギリギリ買えたプリン。
楽しみだなあ…
お、やっと仕事が終わった。
さ、帰ってお風呂上がりにでもプリン食〜べよっと!
「春爛漫」
外は春爛漫で綺麗だ。
私はまだ真夜中の外に出かけて春の景色を見ていた。
木はピンク色。地面は鮮やかな緑色。とても綺麗だ。
私の服は真っ赤な赤色に染まっている。
元 々 白 色 だ っ た の に 。
私は犯罪者。人を◯してしまった。
でも、もう何も感じないや。
もう私に感情なんてものはとっくに無くなっている。
私の夢は妹と母に復讐する事。もうその夢は叶った。
あとは自分が空へ行くだけだ。
私も昔はこのピンク色の桜の様に、
純粋で、明るくて、優しい性格だったのに…
私の心は妹と親に壊された。
母親と妹は私の事を召使いの様に扱っているし、
特に妹は私の持っている大切なものを全て奪った。
ぬいぐるみ、お金、友達、恋人…
もう私はもうすぐ持っているものがなくなる。
命さえも、もうすぐ消えるのだから。
最後に素敵な景色を見られて良かった。
ばいばい、こんな私と友達で居てくれたー、
いつの間にか名前も思い出せなくなったのか…私は…
ばいばい、みんな、ばいばい、この世。
さようなー
「君!こんなところでなにしてるんだ!」
ああ、しまった、警察に捕まってしまった。
どうしようか、
「って服が…!?これは血か!?」
めんどくさいな…
もうどうでもいいや、刑務所に行っても
【七色】
---へ
わたしは、七色がすきです。
わたしのすきな七色のかんじをがっこうでならって、
なないろっていうかんじをかけるようになりました。
七色のなかで、わたしがいちばんすきないろは、
あかいろです。なぜかというと、あかいろは
とてもすてきないろだからです。
あかいろは、じょうねつてき?らしくて、
とてもあかるいいろだからきれいだとおもいました。
七色は、にじのいろです。にじのいろだから、
にじいろとよばれているんだとおもいます。
わたしは、にじいろがだいすきです。
だいだいだいすきです。
あめあがりのにじは、とってもきれいです。
あれが、まいにちみられればいいのに。
ーーーがすきないろはなんですか?
こんどおしえてください。またてがみをかきます。
あさぎ まい より
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ー本日未明、麻木 舞(あさぎ まい)さんが
近隣住民からよく分からない手紙が入れられていて
迷惑だという通報を受けて連行されましたー
ーただいま、精神がおかしいと判断され精神病院へ
舞さんが送られましたー
(この作品はフィクションです。)
記憶
私には【記憶】がない。
昨日までの【記憶】が。
朝起きたら家には誰も居なかった。
正確には、“家には生きている人が居なかった“。
そう、家には人間の◯体しか居なかった。
その人と私がどういう関係だったのかは
分からない。だが、恐らく
私がやってしまった事だと思う。
何故なら、起きた時に、
私の手にはナイフが握られていたからだ。
だが、こんな私に怖さは感じない。
怖さよりも【解放感】や罪悪感が勝っていたからだ。
人間の◯体は2人転がっていた。
1人目は成人済の女性。恐らく私の母親だろう。
2人目は成人済の男性。恐らく私の父親だろう。
多分、私はこの2人に酷い扱いを
受けていたのだろうと思う。
私はとりあえずその2人、いや、
もうモノか。
そのモノを片付ける事にした。
片付けが終わった。
恐らくいつかは警察にばれて
私はお縄になる事だろう。
お縄になるのを待つ間、
私は私の記憶を思い出す事に専念する事にした。
ふと、棚の上に置いてある写真に目が行った。
その写真には、幼い少女と、
先ほど片付けたモノの少し若い姿が写っていた。
恐らく幼い少女は幼い頃の私だろう。
そう思いながら写真を見つめていると、
私の体に何かが戻って来た。
そう、それは私の記憶だった。
私は親に虐◯を受けていたらしい。
逃げられず、抵抗できず、
友達が居なかった私は
誰にも相談する事が出来なかった。
私は親を親とは思えなかった。
そして、私は売られそうになった。
父が多額の借金をして、
とうとう犯罪にも手を出したのだ。
そして私は親をナイフで刺した。後悔はしていない。
なぜなら、それで私は解放されたからだ。
痛み、恐怖、絶望から。
ーーーーーーーーーー1週間後ーーーーーーーーーーー
パトロールカーの音がする。
ニュースでは私の親だったモノが
【発見】されたというニュースが流れている。
恐らく私を逮捕しに来たのだろう。
近所の人には私の親が私に暴力を振るっている事は
バレているようで、親に恨みを持っている私が犯人の
可能性が高いという感じで
私のいる家へ来たのだろう。
玄関から「ピンポーン」と音が響く。
私はドアを開けて、警察のパトロールカーに乗り、
警察署へ連行された。全ての事を話した。
正当防衛として逮捕を免れる事も出来るらしいが、
私は犯罪者だ。親が私の親ではなくて
ただ親の仇とかで刺していたら、
きっと違う結末になっていただろうから。
私は警察のお世話になってから
真っ当で幸せな人生を歩む事にした。
【警察目線】
1週間前、成人済の男女の◯体が山で発見された。
この男女は結婚しており、
現在24歳の娘がいる事が判明した。
その男女の家の近所の人に聞き込みをすると、
その男女は娘を虐◯していた事が判明した。
恐らくその娘の犯行だろう。
俺達警察はその男女の家へ向かう事にした。
まだ人が住んでいそうだ。
とりあえずインターホンを鳴らしてみる。
中からは女性が出て来た。山で発見した男女の娘だ。
パトロールカーに乗せ、警察署へ連行した。
その女性は全てを話してくれた。
自分が親を刺した事、虐◯を受けていた事などを。
親に売られそうになり
連れていかれそうになり刺した。
これは正当防衛ともとれる行動だろう。
だが、女性はこう言った。
実の親を刺してしまった罪悪感は付いてくるだろう。
私は警察のお世話になってから
真っ当で幸せな人生を歩む事にする。と。
(この内容は全てフィクションです。)
(私は警察官じゃ無いので正当防衛とかは
全くわかんないので違うかもしれません。
ごめんなさい。)