想えば想うほど
思い通りにならなくて
想わなければ想わなかったで
何も起こらない
きちんと伝えればいいんだけど
伝えることすらできない現実
その思いが
自分の中に留まって
結局全部溢れちゃう
たまに忘れられる日があればいいんだけど
愛を注いで
僕は父に殴られた
別に悪いことなんてしていない
父の気分の問題だ
母も父に殴られた
僕のことが気に食わないらしい
僕は家出した
遠くに行こうとした
でもどこへも行けなかった
父に見つかるとまた同じ目に遭うのだ
少し散歩して家の近くの公園のベンチに座った
思い出したら涙が出てきた
だから思いっきり泣いた
気づいたら隣に母がいた
寒空の下、不自然な距離感でベンチに座った
もう大丈夫だから帰っておいで
そう母は言ったけど
僕の涙は止まらなかった
いつも迷惑ばかりかけてごめん
そう僕が言ったら
母も一緒に泣いてくれた
何も解決はしてないけれど
何だか心が軽くなった
その日はいつもよりよく眠れた気がした
心と心
君は何も気づいちゃいない
君にとって何気ないことでも
僕にとっては大きなことだ
隣の席に座ったことも
何気ない一言に笑ったことも
些細な悩みを打ち明けてくれたことも
君にとって何気ないことでも
僕にとっては大きなことだ
君はいつも女の子の話をする
誰がタイプだの誰がイケるだの
僕にとって何気ないことでも
君にとっては大きなことだ
わかっている
僕だってそうだから
でも
君はずるい
僕には言えないことだけど
あんなにも堂々と言えるのだから
僕も君のように
堂々と言いたい
君が好きだと———
何でもないフリ
喜びが込み上げてくる
こんなに大変だったことがついに終わったんだ
明日からは辛い思いをしなくてもいい
なのに、なぜこんなにも苦しいのだろう
なのに、なぜこんなにも悔しいのだろう
なのに、なぜこんなにも一人になりたくないのだろう
仲間
君はいつも優しかった
いつでも僕を優先してくれて
いつでも予定を合わせてくれた
君の気持ちに気づいた頃には
君は僕より遠くにいた
少し期待をしてしまっていた自分が
バカバカしく見えてしまった
部屋の片隅で