無造作に枯れ野を心かけめぐる
　うつむく身体には戻らずに

緋色の蔦も手を緩め葉を落とす
　知ってる縋る意味ないことは


♯はなればなれ

白茶トラ尾のない子猫よく食べる
　怖いものなどきっとないよね



♯子猫

君の横顔には秋風が似合う
　強さ寂しさとが同居する

身体を突き抜ける野分の夜
　心 君にとばし抜け殻となる


♯秋風

どうしたら会えるのかしら私たち
　なんの約束もなく霧雨

私の癒しの泉 珈琲が湧く
　樹の天使さん また会いましょう


♯また会いましょう

もう逢えないかもしれない怖さより
　絡み付いてくる嫉妬 ヤバい

明日はないと思って日々生きなさい
　あなたは明日も生きててくれる？


♯スリル