もう二度と逢えなくても生きていたい
　あなたが存在する世界で

懲りもせず君の大きな手のひらを
　思い出しては空気を掴む


♯きっと明日も

継ぎ接ぎのカーテン越しに西日差す
　終わりの瞬間をあたためている



♯静寂に包まれた部屋

ご機嫌よう笑顔で軽くさようなら
　またすぐに会えるおまじない



♯別れ際に

既に惑星レベルでの発熱が
　上昇気流スコールジャパン！

パラ音に気づき飛び出す庭先で
　見渡すアガる虹を見たくて


♯通り雨

彼岸花 急な涼風吹き抜ける
　稲穂波立つ鳶遠ざかる

花びらの薄く光れる酔芙蓉
　虫の音に震えるスピーカー


♯秋🍁