雪が降っている
ずっと
しんしんと降り積もって
溶ける様子はない
名も知らぬ君
朝にほんの一瞬すれ違う君
こんにちは すら話しかけられない
ただ
すれ違った後に
ほんの少し
君の後ろ姿を見つめる
軽いのに ふわふわと
僕を魅了する
明日も
僕は君とすれ違って
幸せを積もらせる
5
小さな一歩を踏み出せば
何か変わる
そう思って歩けば歩くほど
心細さに 足が止まりそう
そんな私の手を繋ぐ
あの子の一歩は大きくて
私の一歩の3個ぶん
ズルズル引き摺られ
腕だって痛い
でも ふと下を見て気づいた
あの子の足跡は堂々として
迷いがない
明確な目標があるんだね
もう少し もうちょっと
私も歩幅を開けなくちゃ
私もあの子の世界が見たいの
半歩後ろはさみしいから
隣で歩くよ
今からでも 遅くないといいけれど
待たせてごめんね
さぁ、今日から
一緒に小さな一歩
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内から込み上げたものに耐えられず
私はこっそり1人になって泣いた
優しい涙だった
今までのことが報われたような
気づかないうちに鎖となっていたものが
ほどかれたような
清々しい気分
ああ、
一方通行な思いじゃなかったんだなぁ
あなたは何気なくかけた言葉だろうけど
私は確かに救われたよ
3
君のちょっとした優しさや
思いやりの言動を
周りの人は気づいてるし
知ってるよ
面倒臭さが先だって
誰かがやるだろって
後回しにしてる ちょっとしたこと
君はすぐ気づいてしてる
心の中では感謝してる
いつも助かるなぁって
ありがとうって思ってる
でもね
頑張りすぎちゃだめだよ
なんにも気にせずにいたっていいんだよ
ぼーっとする時間も大事だし
したくないなって思っても
大丈夫
2
あなたが私を
変だと言っても
普通じゃないと
言っても
それはあなたの価値観で
私は
私を
おかしいとは思わない
あなたは
あなたの
価値観のままでいい
ただ
そんな考えもあるもんだと思うことで
世界の見え方は少し
鮮やかに色づかないだろうか
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