最後に声が枯れるまで叫んだのはいつだろうと考えた
きっと高校生の時だ
声が小さいのに運動会でリーダーを務めることになり
必死で声を張り上げてたのを思い出した
高校生の頃に戻りたいかと自問自答したら
いまだに試験範囲の勉強が終わってないのに、試験の日の朝を迎えるという恐ろしい夢を見るくらいだから、そこまで戻りたいわけではない
でも、あれほど部活も勉強も学校行事も恋も
すべてに全力を注いだ瞬間はないと思う
悔いがないと言ってもいいほど、
楽しみ尽くした学生時代を振り返って気づいたこと
それは、いくつになっても
その時その時の「今」を楽しむことなのかもしれない
実践できていない今の私へ、自戒を込めて。
♯声が枯れるまで
私たちの旅の始まりはいつも
あなたの一声から
週末はここに行こう
長期休暇はあそこに行こう
いつもキラキラした瞳で誘ってくれるね
あなたがそばにいてくれるお陰で
私は幸せです
♯始まりはいつも
澄み切った秋晴れの日、
私は30分かけて部活の練習場に
自転車で向かっていた。
道すがら、後輩だったあなたとすれ違ったので、
一緒に海沿いを並走しながら、
たわいもない話をした。
一体何の話をしていたのか
今ではすっかり忘れてしまったけれど、
覚えているのは、
あなたと2人きりで話したのは初めてだったこと
あなたの話が面白くてずっと笑い続けていたこと
そして、私の直感がピンときて
「この人と気が合うな」とふと思ったこと。
今あなたと一緒に楽しく生きているのを考えると、
20歳だった私の直感は正しかったと
しみじみ思う。
♯すれ違い
信頼している友達だから、
秘密を教えてくれた代わりに
私は誰にも言えなかった悩みを話した。
毎日絶望して辛いよと。
でもお互い毎日希望を持って楽しく過ごそうねと。
半年後、妊娠しました!と
仲良しグループのラインでその子は連絡をくれた。
それは私がおかしくなった瞬間。
あぁ、あの子は子供はしばらくいらないと言ってたのに、私の話を聞いた後、すぐにできたんだな。
赤ちゃんが途中で死んじゃう心配なんか全くなく、まだ妊娠数ヶ月なのに、人に報告できちゃうんだな。
そして、こんなにも辛いと言ってる私に
平気で妊娠したよと伝えられるんだな、
自分が幸せだったら、それでいいんだな。
激しいストレスで眠れなくなり涙が止まらなくなり、その時私のお腹にいた赤ちゃんの命は
消えてしまった。
忘れたくても忘れられない、
あの時感じた絶望と悲しみを。
トラウマで友達からのLINEが見れなくなった。
仲良しグループのLINEからは
仕事が忙しいと嘘をついて抜けた。
いつになったら、
私は元通りに、
友達と遊べる日が来るんだろう。
♯忘れたくても忘れられない
カーテンと聞いて。
朝、リビングに入って、太陽の光で照らされている
お気に入りのカラフルなカーテンを開ける瞬間が好き
という話について考えるか、
もしくは
怒ったり悲しかったり感情が揺れている時に、
自分の考えを即座にまとめて言葉にするのが苦手で、
言うことがまとまらないうちに
周りに対して心のカーテンを閉めてしまう
という話について考えるか、
と悩んでいたけど、
結局、後者に引きずられて
晴れた朝から思い悩んでしまうのは、
私の心が弱くなっている証拠なのでしょうか。
♯カーテン