「きっと明日もいい日になる!」と
ワクワクしながら、ドキドキしながら、
毎日幸せな眠りにつけますように。
♯きっと明日も
夜中に、はっと目が覚める。
隣にはあなたが静かに眠っている。
目が覚めた理由は、壁の向こうにいるお隣さんの赤ちゃんが泣いているから。
私のお腹に来てくれた4人の赤ちゃんたちはみんな死んでしまった。
心臓もピコピコ動いていたのに。
小さな小さな人間の形をしていたのに。
確かにあの子たちは生きていたのに。
なぜ私たちの赤ちゃんは生きて、産まれてきてくれないの。
でも、私たちは待ってるから。
ずっと、ずっと。
また、私のお腹に帰ってきてくれて、いつの日か
この手で抱きしめられる日を待ってるからね。
静寂に包まれた部屋で、
今夜も私は、静かに枕を濡らす。
♯静寂に包まれた部屋
3年間遠距離だった私たち
1ヶ月に一度、片道4時間半かけて
新幹線と電車を乗り継いで
あなたは会いに来てくれたよね
アルバイトで貯めたお小遣いで
年下で学生のあなたが一生懸命会いに来てくれるから
何か買ってあげたくて、何かしてあげたくて
社会人になりたての私は
別れ際に「好きなもの選んで!買ってあげる!」と
駅で新幹線で食べる用のお弁当を買ってあげていた
今でもあなたは
「〇〇はよくカツ丼買ってくれたもんなぁ〜」と
ニコニコしながら言う
今思えば、もっといいものを買ってあげたらいいのに
なんならお弁当作ってあげたらいいのにと考えちゃうけど
結婚した今となっては
そんなささやかな想い出が懐かしい
#別れ際に
通り雨のように
私の心に我が物顔で
長く居座るモヤモヤが
去ってくれたらいいのになぁ
#通り雨
秋は、私の誕生日が来る季節。
昨日秋の夜風を感じながら帰宅していると、ふと、
幼い頃は秋が一番好きだったなと、思い出した。
夏の暑さが去って、涼しい秋が来て、誕生日になったら。
プレゼントを買ってもらって、
家族みんなで母の手作りケーキを囲み、
年齢分のろうそくを立ててふーっと火を消す。
母と私の誕生日は3日違いだから、
合同誕生日会だったこともしばしば。
進学と共に親元を離れて、
夫に祝ってもらう年が続いていたけれど、
今年は母は還暦、私は30歳。
離れて暮らす家族がみんな集まって
合同誕生日会をする。
歳を経て、お祝いしてくれる人が変わっても、
家族と誕生日を祝うという習慣は、
ずっと大事にしたい。
♯秋