10/20/2023, 11:16:35 AM
ガラスの破片
あとの祭りもいいところ
右手の熱い血と
凍りついた顔
ガラスの破片
いかんせん懲りなくて
逃げ足の早い感情の
尻拭いはいつだって理性
ガラスの破片
謝罪じゃ足りなくて
右手のガーゼと
小汚い足先
罪悪感の破片
射殺じゃ足りなくて
いつだってそうと
何度でも
始まりはいつも
10/14/2023, 8:59:59 AM
やけに窮屈な集団
無理に抜け出した誰か
「なんて皆幼稚なんだ」
無理に抜け出した誰か
集団は罵詈雑言に溢れる
「なんて幼稚な奴なんだ」
言い合う1人と集団
それはあまりに幼稚で
子供のように
10/3/2023, 12:09:04 PM
誰かの怒号
2人、鼻で笑った日
ガラスの残骸
2人、頭をさげた日
終わらない宿題
2人、覚悟を決めた日
俺らの秘め事
2人、泣きじゃくった日
土砂降りの雨
2人、笑いあえた日
お前の泣き声
1人、何もできなかった日
静寂な部屋
独り、終わった宿題と
肥え太った秘め事
巡り会えたけどさ
巡り会えたら
9/26/2023, 11:29:17 AM
紅葉狩り
潰れた缶と酔った大人
踏まれ醜くなった紅葉を
儚いと呼ぶべきか
マラソン
落とした秋刀魚と空の紙皿
ゴミ箱に捨てられた命を
儚いと呼ぶべきか
図書館
人混みと羅生門
走り回る彼らの青春を
儚いと呼ぶべきか
秋
9/25/2023, 7:01:02 AM
蒼海に沈む
揺れる光と
希望もない明日を見ながら
蒼海に沈む
薄れる光と
来ない明日を考えながら
蒼海に沈む
流した涙も
嘘にして
吐いた息が
泡になった時
自分が生きてると知った
重すぎる洋服と
形になることのない脈を
ただ笑った
形のないもの